歌とサックスの二刀流 ヴァイ・レッド

ヴォ「ーカルとしてもいい味を出しながら、シャキッとしたアルトサックスも吹いてしまうヴァイ・レッド(Vi Redd 1928年~)

彼女はカウント・ベイシー(Count Basie)、ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)ローランド・カーク(Roland Kirk)ポール・チャンバース(Paul Chambers)などとも共演している、隠れた実力派です。

それにしても、歌も歌って、アルトサックスも吹いてって、休む間もなく働く、働き者だなあ。

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ヴァイ・レッドの経歴

ヴァイ・レッドはロサンゼルス生まれ。

ヴァイ・レッドの父親はニューオリンズのジャズ・ドラマーで、ジャズクラブのオーナーでもありました。

叔母のアルマ・ハイタワー(Alma Hightower)も歌手でした。

ヴァイ・レッドは1957年~1960年まで教育委員会で働いていましたが、1962年にラスベガスでジャズの演奏活動をはじめます。

1964年にはアール・ハインズ(Earl Hines)と共演。

1960年代半ばには夫のドラマー、リッチー・ゴールドバーグとサンフランシスコで演奏活動をおこないます。

またヴァイ・レッドはこのころ、マックス・ローチ(Max Roach)とも共演しています。

日本、ロンドン、スウェーデン、スペイン、パリなどでもツアーを行いました。

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1969年ごろからはロサンゼルスを本拠地として、演奏活動や後進の教育活動などをおこなっています。

1989年には生涯功労賞( Lifetime Achievement Award )をロサンゼルス・ジャズ・ソサエティ( The Los Angeles Jazz Society)より授与されました。

2001年にはケネディ・センターからMary Lou Williams Women in Jazz Awardを授与されています。

ヴァイ・レッドの名盤

※アップルミュージックに登録しなくても「再生」をクリックすると、曲の一部を試聴できます。Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)で再生できない場合は、ブラウザをGoogle Chrome(グーグルクローム)やMicrosoft Edge(マイクロソフト エッジ)などに変更してください。

メンバーは、オルガンのディック・ハイマン(Dick Hyman)、ピアノのポール・グリフィン (Paul Griffin)、 ジョン・ピザレリ(John Pizzarelli) のお父さんでギターのバッキー・ピザレリ (Bucky Pizzarelli)、ベースのベン・タッカー (Ben Tucker)、 ドラムのデイヴ・ベイリー (DaveBailey)、テナーサックスとフルートのビル・パーキンス (Bill Perkins)、 オルガンのジェネル・ホーキンス (Jennell Hawkins)、 ギターのバーニー・ケッセル (Barney Kessel)、 ベースのリロイ・ヴィネガー (Leroy Vinnegar) 、ドラムのリロイ・ハリソン (ds)、など。

知名度的にはあまり世に知られていませんが、数々のレジェンドたちと共演してきた実力派のメンバー。

これだけのメンバーを呼べるというのも、彼女にそれだけの実力があるからだと思います。

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こちらはヴァイ・レッドのアルトサックスを、より堪能できるアルバム。

こちらは、ヴァイ・レッドが愛してやまないチャーリー・パーカー( Charlie Parker )の十八番を取り上げたアルバムなので、サックスが大活躍。

そしてヴァイ・レッドが、かなりのサックス吹きだということもわかるアルバムです。

ポール・チェンバース(Paul Chambers)とも共演しています。

こんなのも見つけました。

私もたまたま最近知ったのですが、知ったときはお宝発見!とうれしかったです。

こういう人が、あまり有名じゃないというは不思議な感じもしますが、ジャズって本国アメリカでもあんまり聴かれてないみたいで。。。。

なんでだろう?

古臭いのか?難しいと思われているのか?

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以前、

「音楽が好きなんだ」

というアメリカ人の若者に、

「私も音楽は好き。特にジャズが好き」

と言ってみたら

「ジャズは全然知らない」

と言われて、本国アメリカでもジャズはあんまり聴かれてないんだなあと、ちょっと寂しかったです。