You’d Be So Nice To Come Home To

「 ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」

邦題は「帰ってくれたらうれしいわ」

あなたが家に帰ってきてくれたら、暖炉のそばにあなたがいてくれたら、と歌うこの曲。

第二次世界大戦中に、出征した夫や恋人を想いながら聴く人が多かったそうです。

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「 ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」という長い題名、関西では「ユー・ビー・ソー」と略しても、通じるときは通じます(笑)

 

まずは有名どころ。

「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」と言えば、ハスキーヴォイスで歌うヘレン・メリル(Helen Merrill)のバージョンが超有名。

イントロの印象的なトランペットはクリフォード・ブラウン(Clifford Brown)

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個人的には、ヘレン・メリル(Helen Merrill)の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」は、このコールマン・ホーキンズ(Coleman Hawkins)とベン・ウェブスター(Ben Webster)の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」にとても似てる気がしています。

アレンジとか、テンポとか。

ヘレン・メリルの声もサックス的だし。

「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」をしっとりと歌い上げるのはチェット・ベイカー(Chet Baker)

よく聞くと、出だしでちょっとだけ歌詞が違うけど、歌詞を知らない人にはバレないレベル。

コーラスの後のスキャットが、粋。

こちらはより軽くスイングして歌う、メル・トーメ(Mel Tormé)の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」

軽快なピアノはジョージ・シアリング(George Shearing)。

独特の世界観で、どんな曲もニーナ風にしてしまう、ニーナ・シモン(Nina Simone)の手にかかれば、「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」も、バロック音楽を思わせるようなバラードに。

ニーナ・シモン(Nina Simone)は最初ピアノでメロディラインを奏で、その後、祈りのような歌が始まります。

ベースでメロディを奏でるとこんな感じ。

ポール・チェンバース(Paul Chambers)の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」

このメロディーをベースで演奏できるなんて、ポール・チェンバース(Paul Chambers)はやっぱりすごい人。

大酒飲みで泥酔していることも多かったようなんですが、ここまでになる練習時間がよくあったなと感心してしまいます。

でもアビー・リンカーン(Abbey Lincoln) のアルバムのレコーディング中に泥酔してベースが弾けなくなり、変わりにウィントン・ケリーがベースを弾いたというエピソードもあります。

女優&ソングライター、多才なジャズ歌手アビー・リンカーンの生涯
アビー・リンカーン(Abbey Lincoln 1930年~ 2010年)。女優、ソングライターと多才なジャズシンガー。強い信念を感じる歌は、あたたかさも感じられます。
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サックスのアート・ペッパー(Art Pepper)が奏でるアップテンポ気味の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」

この曲が収録されたアルバム「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション(Art Pepper Meets the Rhythm Section)」は奇をてらうことなく、いい意味で安定、安心の内容。

くつろいだ夜に聴くのに、ピッタリのアルバムです。

さらにアップテンポにして、ギターで奏でたバージョン。

ジム・ホール(Jim Hall)の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」

アップテンポのボーカル版なら、アレックス・コール(Alexis Cole)の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」

ヘレン・メリル(Helen Merrill)の歌で有名過ぎるせいか、セッションなんかではこの曲はヘレン・メリル(Helen Merrill)風に歌う人が多い気がします。

初心者でも覚えやすいメロディと、短めの歌詞。

ヘレン・メリル風にミディアムテンポで歌われることが多いですが、アップテンポにするとスリリングな感じになって好きです。

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「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(You’d Be So Nice To Come Home To)」はヘレン・メリル(Helen Merrill)の歌が有名過ぎますが、他のバージョンも聴かないと損!

このほかにも、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)、ハンク・ジョーンズ(Hank Jones)、ジョー・スタッフォード(Jo Stafford)、ときりがないくらい、たくさんのジャズメンが取り上げています。