「Lover Come Back To Me」聴き比べ【Vo編】

去っていった恋人に、戻ってきて!と歌う、「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」

悲しい失恋の曲ですが、アップテンポで熱く演奏されたり、歌われることも多いです。

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この「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」を、歌もので聴き比べです。

 

「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」のインストものの聴き比べもしています。

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「イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン(It's Only a Paper Moon)」の聴き比べ、インスト編です。アップテンポ、バラードなどさまざまなテンポでの演奏、さまざまな楽器での演奏を聴き比べしています。

 

まずはビリー・ホリデイ(Billie Holiday)の熱唱から。

スイングだけど、しっとりとした悲しさは伝わるような感じ。

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トランペットのクリフォード・ブラウンをフューチャーした、ダイナ・ワシントン(Dinah Washington)の名盤は、よりアップテンポになった「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」

フェイクの感じなんかが、ビリー・ホリディ(Billie Holiday)に少し似ています。

いえ、ビリー・ホリディがダイナ・ワシントンに似ていると言うべきか。

アニタ・オデイ(Anita O’Day)はスローで歌い始めて、アップテンポへと持っていきます。

ソウルの女王、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)は若いときに、フレッシュさあふれる感じで歌っています。

アップテンポで、ソウルフルさが見え隠れ。

バーバラ・ストライザンド(Barbra Streisand)も歌ってます。

ジャズのスタンダード曲も、彼女が歌うとスケールが大きく、よりドラマティックな感じになります。

ダイアン・シューア(Diane Schuur)はなんと、サンバのリズムで歌っています。

サンバにも合う「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」の曲のすごさ。

個人的に、この曲は熱い疾走感もあって、ロックな感じを持つジャズ曲のように思っています。

アップテンポで歌えば、嫌がおうにも盛り上がる曲。

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カサンドラ・ウィルソン(Cassandra Wilson)は、アップテンポながらも、ささやく声で悲しさ満載の歌。

この人は、ウイスパーヴォイスなんだけど、そこいらの大人のお色気っぽいウィスパーヴォイスとはまたちょっと違う感じ。

きっぷのいい、面倒見のいいお姉さんが、ぼそっと語るような感じ。

恋愛の悩みや愚痴を、あたたかく聞いてくれそうな声。

(どんな声やねん(笑))

ダイナ・ショア(Dinah Shore)は、スイングでもちょっと遅めのテンポでしっとりめ。

完全にバラードになった「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」

こちらはジプシージャズを思わせるギターをバックに、ブロードウェイの重鎮的女優バーバラ・クック(Barbara Cook)が円熟した歌を聴かせる「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」

ロバータ・ガンバリーニ(Roberta Gambarini)はバースから歌って、コーラスを歌った後、まるでバップを吹くトランペットのような見事なスキャットを聴かせます。

「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」は勢いで歌えてしまいそうな曲。

それだけに、他の曲に比べると、アップテンポにしちゃうと、ちょっとみんな感じが似てるかなあ。

フェイクやインプロヴァイズはしにくいのかなあ。

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でもどのバージョンも、いい感じです!