それは、ただの紙の月。
でもあなたの愛があれば、紙の月も本物に思えるわ、と歌う「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(It’s a Only Paper Moon)」
テータム・オニールが子役だったころ、実の父親ライアン・オニールと共演した1973年の映画「ペーパー・ムーン」でも使用されていましたが、曲はもっと古く1933年のヒット曲です。
「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(It’s a Only Paper Moon)」の、歌ものでの聴き比べです。
インスト編は、こちらをご参照ください。
まずは「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(It’s a Only Paper Moon)」の歌ものの定番バージョンと言ってもいい、ナット・キング・コール(Nat King Cole)のバージョン。
メル・トーメ(Mel Torme)の「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(It’s a Only Paper Moon)」は、より軽快な感じ。
エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)の「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(It’s a Only Paper Moon)」は、少しテンポを落として、しっとりめ。
なんと「ホワッツ・ゴーイン・オン(What’s Going on)」のヒット曲で知られるソウル・シンガー、マービン・ゲイ(Marvin Gaye)まで歌っています。
ちなみに「ホワッツ・ゴーイン・オン(What’s Going on」はこんな曲。
「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(It’s a Only Paper Moon)」はヴォーカルに好まれる曲なのでしょうか。
歌いやすいのでしょうか。
日本でも意外な人が歌っています。
日本が誇る演歌歌手、美空ひばりさんも「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(It’s a Only Paper Moon)」を歌っています。
そして、意外なことに(失礼!)いいんです。
さすがです。
やっぱり尋常でなく、歌がうまい人なんです。
歌詞を変えて、ヴォーカリーズ風に「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(It’s a Only Paper Moon)」を歌っているのがエディー・ジェファーソン(Eddie Jefferson)
エディ・ジェファーソン(Eddie Jefferson) は、レスター・ヤング(Lester Young)のペーパー・ムーンをボーカルで歌ったという感じ。
レスター・ヤングのペーパー・ムーンの演奏は、インスト編をご参照ください。
最後に恥ずかしながら私が歌ってYouTubeにアップしているペーパームーンです。下手の横好きでつたない歌ですが、私なりにフェイクして即興も入れながら歌っています。
よろしければお聴きください。
アップルミュージックで音源が見つかりませんでしたが、コーラスグループのマンハッタン・トランスファー(The Manhattan Transfer)の初期のメンバーだったローレル・マッセ(Laurel Masse )が「アローン・トゥゲザー(Alone Together)」というアルバムで、エディー・ジェファーソン(Eddie Jefferson) のヴァージョンをもっとアップテンポにして歌っています。
北欧の歌姫スス・フォン・アーン(Suss Von Ahn)も、洗練されたヨーロピアンジャズといった感じで歌っています。