1958年のジャズフェスを体験できる映画「真夏の夜のジャズ」

ジャズが大衆音楽だった時代、全盛期の時代のジャズフェスを、当時の雰囲気そのままに体験できる映画「真夏の夜のジャズ(Jazz On A Summer’s Day)」

1960年公開の映画です。

1958年開催のニューポート・ジャズフェスティバルを記録したドキュメンタリー映画です。

まるで夏フェスに参加している気分に

ニューポート・ジャズフェスティバルは、現在でも続いている毎年夏に野外で行われるジャズフェスです。

この「真夏の夜のジャズ(Jazz On A Summer’s Day)」は、ジャズの演奏だけでなくフェスの会場の雰囲気も記録されています。

演奏風景とともに、観客席、海に浮かぶヨットなどの風景も映されています。

演奏だけでなく、夏のフェスの雰囲気を、まるごと感じることができます。

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観客たちの服装がおしゃれ

夏の屋外のフェスで、観客たちは思い思いにくつろいでジャズを楽しんでいます。

ときどき映る観客たちの、おしゃれなこと!

当時ジャズはラジオから流れる大衆音楽でしたが、ジャズの演奏の場に足を運んで聴くというのは、スノッブなことだったのかもしれません。

客席のさまざまなファッションも、目を楽しませてくれます。

「真夏の夜のジャズ」は出演者が超豪華

もちろん夏のフェスの風景だけでなく、演奏も聞きごたえ十分。

このニューポート・ジャズフェスティバルの参加者がまた超豪華。

ジミー・ジュフリー(Jimmy Giuffre)、ソニー・スティット (Sonny Stitt)、アニタ・オデイ(Anita O’Day)、ジョージ・シアリング(George Shearing)、ジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)、アート・ファーマー(Art Farmer)、ジム・ホール(Jim Hall)、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)ダイナ・ワシントン(Dinah Washington)、チコ・ハミルトン(Chico Hamilton)、ルイ・アームストロング(Louis Armstrong)などの大物ジャズメンたち。

そして出演者はジャズメンだけに限らず、ゴスペル界からはマヘリア・ジャクソン(Mahalia Jackson)、ロック界からはチャック・ベリー(Chuck Berry)、ポップス界からはビッグ・メイベル(Big Maybelle)といったぐあい。

このメンバーが入れ替わり立ち代わり出てくるのですから、演奏がよくないわけありません。

アニタ・オデイ(Anita O’Day)は、ゆったりとしたテンポで「スイート・ジョージア・ブラウン」を歌っていて、それが私のお気に入り。

こちらはその1958のニューポート・ジャズフェスティバルでのダイナ・ワシントン(Dinah Washingtonの「オール・オブ・ミー(All Of Me)」

観客だけじゃなくて、出演者のファッションもおしゃれ。

アニタ・オディは黒のシックなワンピースに白い手袋、ふちに装飾がある大きな帽子。

ダイナ・ワシントンも、ベリーショートに大きなイヤリング、シンプルなルーズシルエットのワンピースと、今見てもおしゃれ度高めの装いです。

出演者たちのファッションも、目を楽しませてくれます。

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80分くらいの映画です。