ボーカルにおいては、ジャズ界のみならずポップス界、j-pop界でも、数々のシンガーにカヴァーされている「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(Fly Me To The Moon)」
今回はその「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(Fly Me To The Moon)」のインストでの聴き比べです。
「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(Fly Me To The Moon)」のヴォーカル編は、こちらをご覧ください。
では、インストでの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(Fly Me To The Moon)」の聴き比べです。
こちらは卓越したテクニックで聴かせるオスカー・ピーターソンの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(Fly Me To The Moon)」
個人的には、彼のピアノは、曲によってはあまりに超越したテクニックが華やか過ぎて、ちょっとキザな演奏だなと思う時もあるのですが。
この曲の音の外し方、テンポやアレンジが次々と変化していくさまなどは、感動ものの演奏だと思います。
ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセン(Niels-Henning)は、名前が長すぎて覚えられないベーシスト。
でもその演奏は一度聴けば、忘れられなくなります。
超早弾きで、これベース?と耳を疑ってしまうほど。
その彼の演奏が堪能できる「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(Fly Me To The Moon)」はケネス・ドリューセン(Kenneth Drewsen)と一緒に。
映画「人間の証明」や「犬神家の一族」、アニメ「ルパン三世」などのテーマ曲の作曲者としても有名な大野雄二氏。
これを聴けば、大野雄二氏がコンポーザーとしてだけでなく、演奏者としても優れていることがわかります。
最近は「大野雄二&ルパンティック6(Yuji Ohno & Lupintic Six)」を率いて、全国ツアーなど精力的に活動中。
このルパンティック6(Yuji Ohno & Lupintic Six)、メンバーが個々でも活躍されている一流のジャズメンで構成されていて、このメンバーを率いるボスはやっぱりすごいと思ってしまいます。
私の世代には、ちょっと懐かしい感じもあるケニー・G(Kenny G)
そのケニー・Gは、オーケストラをバックに、軽やかに、華やかな演奏を繰り広げます。
これを聴くと、この曲とオーケストラやビッグバンドとの相性の良さを感じます。
こちらはジャズ・オルガン奏者、ジョーイ・デフランセスコ(Joey DeFrancesco)による「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(Fly Me To The Moon)」
オルガンという楽器は、ジャズを奏でても、ファンキーなソウルっぽい感じのテイストになるところが好きです。
ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)は8ビートっぽい感じで、ノリノリな「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(Fly Me To The Moon)」
「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(Fly Me To The Moon)」はボサノヴァで演奏されるのもよく聴きます。
スイングで演奏されることが多い曲ですが、実はゆったりしたワルツや、バラードにしても素敵。
他にも、カントリー風なんていうのもありました。
なんにでも、どんな料理にも合ってしまう食材って感じの曲なのでしょうか。