「What a Diff’rence a Day Made」比較

「縁は異なもの(What a Diff’rence a Day Made)」

昨日まで私の日々はブルーだったのに、あなたに出会って、今は目の前に虹がある!と歌うこの歌。

スイングでよし、バラードでよし、そして時にはディスコ調のサウンドにまでマッチしてしまうこの曲。

もちろん、取り上げるミュージシャンも多いです。

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「 Diff’rence 」が「Difference」の表記になっていることもあります。

これは「 Diff’rence 」は昔風の言い方で、「Difference」を略した言い方だからです。

過去形の「Made」じゃなくて現在形の「Makes」が使われて「What a Difference a Day Makes」と表記されていることもあります。

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「縁は異なもの(What a Diff’rence a Day Made)」は、メキシコの女性作曲家マリア・グレバー(María Grever)が作った曲。

「私があなたの側に戻るとき(Cuando vuelva a tu lado)」という曲名でスペイン語の歌詞がついていました。

もとはスローなラテンの曲です。

その「私があなたの側に戻るとき(Cuando vuelva a tu lado)」に英語の歌詞をつけて、大ヒットさせたのがダイナ・ワシントン(Dinah Washington)

しっとりとバラードで歌い上げています。

(↓Spotifyに登録すれば(無料でも可)フル再生できます)

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ソウルの女王、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)はさらにテンポを落として、ゆったりと歌います。

ジェイミー・カラム(Jamie Cullum)はスローの3連で歌います。

サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)はご機嫌なスイングをバックに、サラヴォーン自身は朗々と歌い上げます。

エスター・フィリップス(Esther Phillips)は踊れる、ディスコ調の「縁は異なもの(What a Difference Day Made)」

「縁は異なもの(What a Difference Day Made)」はダイナ・ワシントン(Dinah Washington)のバージョンとこのエスター・フィリップス(Esther Phillips)のバージョンが特に有名だと思います。

ダイナ・ワシントン(Dinah Washington)のバージョンでは、若き日のジョー・ザヴィヌル(Joe Zawinul)がピアノで参加しています。

ジョー・ザヴィヌル(Joe Zawinul)といえば、のちにエレクトリックになったマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のバンドに、シンセサイザーで参加して重要な役割を担った人。

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マルグリュー・ミラー(Mulgrew Miller)はレジェンドたちの影に隠れがち?な感じですが、実は華々しい経歴を持った、地味にすごい人。

デューク・エリントンのオーケストラに所属した後は、ベティ・カーター(Betty Carter) とも共演し、ジャズ・メッセンジャーズにも所属。

そのマルグリュー・ミラー(Mulgrew Miller)はバラードで始めると思わせておいて、、コーラスに入ると心憎いテンポの小粋なスイングにもっていきます。

同じピアノでも、ウイントン・ケリー(Wynton Kelly)はしっとりとバラードで。

愛する2人がスローダンスを踊れるくらいの、あまーいテンポ。

他にもランディ・クロフォード(Randy Crawfordは、しっとりめの16ビートで歌ってますし、ロッド・スチュワート(Rod Stewart)はスローで歌ってます。

この曲も、とにかく多くのミュージシャンが取り上げている曲です。

そして映画でもよく使われています。

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ダイナ・ワシントン(Dinah Washington)はこの曲で1959年にグラミー賞を受賞。

1998年にはグラミー賞の殿堂入りも果たしました。

エスター・フィリップス(Esther Phillips)の踊れるバージョンは、ディスコチャートで2位。

歌唱力もさることながら、この曲の持つ魅力が、数々の受賞やチャートインにつながったのでは、とも思います。