スーパーベースのジョン・クレイトンの息子 ジェラルド・クレイトン

ジャズピアニストのジェラルド・クレイトン(Gerald Clayton)は、1984年にオランダで生まれました。

幼少のころに、オランダからアメリカへ渡り、アメリカで育ちます。

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ジェラルド・クレイトンの父親はベーシスト兼作曲家のジョン・クレイトン(John Clayton)、叔父はアルト・サックスのジェフ・クレイトン(Jeff Clayton)

父親と叔父は「クレイトン・ブラザース(Clayton Brothers)」として活動もしており、オーケストラも率いています。

ジャズメンには、今も昔も音楽一家出身者が多くいますが、ジェラルド・クレイトンも、その一人です。

 

ジェラルド・クレイトンも参加している「クレイトンブラザース(Clayton Brothers)」のアルバム。

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お父さんのジョン・クレイトン(John Clayton)は、アレンジャーやコンポーザーとしても活躍していて、ナンシー・ウィルソン(Nancy Wilson) やジョージ・ベンソンにアレンジや曲を提供しているし、ベーシストとしてクラーク・テリーやダイアナ・クラールと共演したり、と多才な人。

レイ・ブラウン(Ray Brown)、クリスチャン・マクブライド(Christian Mcbride)と3人のベースでスーパー・ベース(Super Bas)なんてこともやってました。

ジェラルド・クレイトンの経歴

ジェラルド・クレイトンは、マンハッタン音楽学校(Manhattan School of Music)出身。

ジャズマンを輩出している学校は他にも、マイルス・デイヴィスを輩出したジュリアード学院や、エスペランサ・スポルディング(ベース)を輩出したバークリー音楽大学などがあり、バークリー音楽大学は日本人のジャズメンも多く学んでいます。

(先駆けは渡辺貞夫さんや、穐好敏子さん)

華やかな受賞歴

ジェラルド・クレイトンはマンハッタン音楽学校在学中から数々の賞を受賞。

2006年セロニアス・モンク・コンペティションでは2等を受賞します。

ちなみにこの2006年での同コンペティションの1等は、まだ10代だったアルメニア出身のティグラン・ハマシアン、3等賞はアーロン・パークス(Aaron Parks)、と、3人とも活躍中です。

またジェラルド・クレイトンはこの若さでグラミー賞にも4回ノミネートされています。(2018年10月現在)

このアルバムもノミネートされたものの一つ。

演奏もルックスもイケメン

トランペットのロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)のバンドにも一時期在籍していたジェラルド・クレイトン。

ロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)のトランペットのソロの間にも、気の利いたピアノを聞かせます。

このアルバムは、ロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)のバンドにジェラルド・クレイトンが在籍していた時のもの。

ロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)のバンドには、今はウィントン・マルサス(Wynton Marsalis)のバンドにいるダン・ニマー(Dan Nimmer)もいましたし、ロイ・ハーグローヴのバンド出身には、いい感じのピアニストが多いです。

(ちなみにロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)の現在のピアニストは海野雅威さん。(2018年現在))

私は、youtubeでロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)と演奏するジェラルド・クレイトンを見るまで、彼を知りませんでした。

初めてジェラルド・クレイトンを見たとき、その演奏もさることながら、ルックスもよいなと(笑)

ルックスのいいひとが、これだけのピアノを弾けば、惚れます(笑)

演奏や、ルックスについては好みもあるとは思いますが。

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2018年の東京ジャズにも出演

ジェラルド・クレイトンは、2018年の東京ジャズではギターのジョン・スコフィールド(John Scofield)のバンドで出演。

ジョン・スコフィールドのコンボ66では、ピアノだけでなくご機嫌なオルガンの演奏も聴かせています。

ちなみに、ジョン・スコフィールドのコンボ66の「66」は、ジョン・スコフィールドが66歳だからなのだそうです。

ジェラルド・クレイトンの名曲

ジェラルド・クレイトンはサイドマンとして、数々の大物たちのレコーディングにも参加しています。

あのダイアナ・クラール(Diana Krall)も、すてきな録音ができたのは彼のおかげ、とジェラルド・クレイトンを絶賛。

ジェラルド・クレイトンの父親でベースのジョン・クレイトン(John Clayton)と、その弟でアルトサックスのジェフ・クレイトン(Jeff Clayton)で結成された「クレイトン・ブラザース(Clayton Brothers)」にドラムのジェフ・ハミルトン(Jeff Hamilton)が参加したのが「クレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラ(Clayton Hamilton Jazz Orchestra)」

その「クレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラ(Clayton Hamilton Jazz Orchestra)」で歌っているダイアナ・クラール(Diana Krall)がこちら。

ジョン・スコフィールドのピアノは、繊細でエレガント。

それでいて力強い躍動感も感じます。

このアルバムでは、今の空気を取り入れた、新しいジャズといった感じがします。

これからも彼は、まだまだ変化していきそう。

まだ若いし、歳を重ねるにしたがってどんなふうに変化するのか、しないのか。

今後も注目していきたいピアニストです。

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昔のレジェンドもいいけど、若い世代のジャズもいいなあ。