「Song for my father」聴き比べ

ホレス・シルヴァーが父に向けて書いた曲、「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」

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このノリノリのナンバー「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」

この曲はこれ以上いじりようがないでしょう?

変えようがないでしょう?

と思っていたら、この曲も演奏者によって結構感じが変わります。

こちらは本家本元、ホレス・シルバー(Horace Silver)の「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」

ミシェル・カミロ(Michel Camilo)の「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」は、「ホレス・シルバー(Horace Silver)を少ししっとりめにした感じ?」と思わせておいて、途中からディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)も真っ青な熱々のアフロキューバンへ。

でもテンポはそんなにアップテンポじゃないところがミソ。

ジョージ・ベンソン(George Benson)はちょっとしっとりめの「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」

ヴィクター・ウッテン(Victor Wooten)は、まさかのFunk!これがまたいいんです!

続いて、歌ものの「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」です。

この曲には3通りの歌詞がつけられています。

私のお父さんって偉大なの、と父親のすごさを歌うバージョンが1つ目。

お父さんの国、ブラジルに言って、本当のボサノヴァを知ったよ、と歌うバージョンが2つ目。

3つ目は1つ目と2つ目を混ぜた感じ(笑)

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こちらは「私の父親は偉大で、すごい人なんだ」

という父親への賛辞がつづられた歌詞のバージョンでグレゴリー・ポーター(Gregory Porter)が歌う「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」

日本人の感覚としては身内をそこまで褒めるのは気恥ずかしいかも。

こちらは

「ブラジルに行ったよ、お父さんに気に入ってもらえるといいなと思って曲を書いたよ。

今までそんなにボサノヴァは好きじゃなかったのに本場で聴いてとりこになったよ」

と歌う歌詞の「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」

西アフリカの島国、カーボベルデ共和国出身の両親をもち、カーボベルデ音楽をルーツに独自のコンテンポラリー・ジャズを展開するポルトガルのリスボン出身カルメン・ソーザ(Carmen Souza)はホレス・シルバー(Horace Silver)の曲だけを取り上げたアルバムを制作しています。

ディー・ディー・ブリッジウォーター(Dee Dee Bridgewater)は、また違う歌詞の「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」を歌っています。

ボーカルものだと、オリジナルのメロディの装飾音符的な16分音符の部分を省くので、インストものとちょっと別の曲といった印象。

ディー・ディー・ブリッジウォーターの歌が、ボーカルものの中では、比較的ホレス・シルヴァーのメロディラインに近いかも。

以外なところでは、ファンクの帝王、ジェーム・ブラウン(James Brown)も「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」をカヴァーしています。

ただしご本人は歌っていません。バンドにインストで演奏させています。

「ソング・フォー・マイ・ファザー(Song For My Father)」は個性的な曲だと思います。

これ以上変えようがないだろうと思っていたら。

こんな個性的な曲でも、リズムを変えたり、ノリを変えたり、テンポを変えたりできるんだ!と驚きました。

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こんなに個性的な曲なのに、演奏者によてがらっとイメージが変わるのにも驚きました。

ホレス・シルバー(Horace Silver)の作った曲は、キャッチ―だしノリがいいから、ボーカルも歌いたくなるのでしょう。

他にも「シスター・セイディ(Sister Sadie)」「ドゥードリン(Doodlin’)」など、歌詞がつけられているホレス・シルバー(Horace Silver)の曲は多いです。