「All Of Me」聴き比べ【ヴォーカル編】

「あなたじゃなきゃ、いけないの。

どうして私のすべてを奪ってくれないの?」

と歌うジャズのスタンダード曲「オール・オブ・ミー(All Of Me)」

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「オール・オブ・ミー(All Of Me)」の譜面を見ると、全音符が多用されています。

全音符と四分音符、三連符、二分音符で構成され、八分音符などは出てきません。

長い音で構成されたメロディです。

なので比較的、朗々と歌われるイメージの曲。

この「オール・オブ・ミー(All Of Me)」の聴き比べ、ヴォーカル編です。

「オール・オブ・ミー(All Of Me)」のインスト編はこちらをご覧ください。

「All Of Me」聴き比べ【インスト編】
ジャズのスタンダード曲「オール・オブ・ミー(All Of Me)」の聴き比べ、インスト編です。ボーカルものに比べると、インストでは、この曲を演奏しているジャズメンが若干少ない印象です。でも、オーソドックスなスタイルに、ほっとなごめる曲でもあります。

「オール・オブ・ミー(All Of Me)」は、朗々と歌うイメージのフランク・シナトラ(Frank Sinatra)にぴったりな曲だと思います。

そもそもは1932年にサッチモことルイ・アームストロング(Louis Armstrong)が流行らせました。

アップテンポにして、ご機嫌にスイングさせています。

ルイ・アームストロングとほぼ同世代のミルドレッド・ベイリー(Mildred Bailey)の「オール・オブ・ミー(All Of Me)」は、音をスライドさせる歌い方が心地よくて、クセになります。

ビリー・ホリディ(Billie Holiday)の「オール・オブ・ミー(All Of Me)」はスイングのノリではないのに、ジャズを感じさせます。不思議な魅力を持つ歌手です。

サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)は軽めの感じで「オール・オブ・ミー(All Of Me)」

エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)は、オーケストラをバックに、スキャットも織り交ぜて、のりのりで。

ジャズシンガーで「オール・オブ・ミー(All Of Me)」を歌っている人は、多いです。

メロディが複雑ではないし、歌詞も短いので、初心者もとっつきやすい曲。

セッションなんかで、最後にみんなで何か歌おうか、となったときに選ばれる曲の1つ。

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マイケル・ブーブレ(Michael Buble)は、フランク・シナトラ系のボーカル(と勝手に私は思っています)

華やかなショービジネスって感じ。

でもそれがいい感じです。

ピアノ、ギター、ベースの編成で、渋く「オール・オブ・ミー(All Of Me)」を始めたかと思えば、要所要所でオーケストラを効かせたアレンジで聴かせます。

ブルー・アイド・ソウル(←白人でブルースを演奏する人たちの総称)のエリック・クラプトン(Eric Clapton)はポール・マッカトニー( Paul McCartney)と一緒にデュエット。

古き良き時代のアメリカンロックといった感じの「オール・オブ・ミー(All Of Me)」。

バリバリの大阪のおっちゃん、木村さんが男前に歌う、憂歌団の「オール・オブ・ミー(All Of Me)」

日本語の歌詞がつけられ、せつないラブソングになっています。

ドラムの島田さんが亡くなって、もうオリジナルメンバーでは聴けないのがさみしい。。。。

なんと、パンクバンドも「オール・オブ・ミー(All Of Me)」!

パンクロックになった「オール・オブ・ミー(All Of Me)」がこちら。

カントリー・ミュージック界の大御所ウィリー・ネルソン(Willie Nelson)による、カントリーミュージックになった「オール・オブ・ミー(All Of Me)」

こちらは私が歌う「オール・オブ・ミー(All Of Me)」

スローな感じで歌ってみました。

素晴らしい歌唱の中に、ド厚かましく紛れ込ませておきます(笑)

シンプルな曲が多いジャズの中でも、「オール・オブ・ミー(All Of Me)」は特にシンプルな曲のように思います。

そのせいか、ジャズだけでなく、さまざまな分野でロックやカントリーに変化させやすいのでしょうか。

でもパンクロックの「オール・オブ・ミー(All Of Me)」には、びっくりです!

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私も、比較的若いときに、この曲を憶えました。

初心者向きの曲かも。