「身も心も(Body and Soul)」聴き比べ【サックス編】

去っていった恋人に、もう一度やり直すチャンスを、とせつなく悲しい気持ちを歌い上げる「身も心も(Body and Soul)」

この美しいバラード曲を、サックスの演奏で聴き比べします。

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アルトサックスのアート・ペッパー(Art Pepper)の「身も心も(Body and Soul)」

ピアノとベースのトリオで聴かせます。

※アップルミュージックに登録しなくても「再生」をクリックすると、曲の一部を試聴できます。Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)で再生できない場合は、ブラウザをGoogle Chrome(グーグルクローム)やMicrosoft Edge(マイクロソフト エッジ)などに変更してください。

ジョン・コルトレーン(John Coltrane)が演奏する「身も心も(Body and Soul)」

名コンビとでも言いたくなるピアニスト、マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)との、息の合った演奏。

不思議な、でも心地よい響きのコードや、小節の途中で転調?音を外した?と思わせ、あっという間にまた戻るという、離れ業っぽい感じ。

ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)は「身も心も(Body and Soul)」を、ピアノやベース、ギターなど交えずに、最初から最後まで、サックス1本で聴かせます。

サックスのソロで、ここまで聴きごたえある感じの演奏になるなんて、ソニー・ロリンズの底知れない力量を感じます。

チャーリー・パーカー(Charlie Parker)はギターとのデュオで、ちょっとノスタルジックな感じ。

はじめスローなバラードではじめて、途中でアップテンポへと持って行き、またバラードにもどります。

チャーリー・パーカーなので、当然のことながらちょっとビバップの感じも、ちらちらする「身も心も(Body and Soul)」

ソニー・スティット(Sonny Stitt)はアルトテナーとテナーサックスの奏者。

この「身も心も(Body and Soul)」では、テナーサックスではじめて、途中でアルトサックスに持ち替えているように思います。

1人2役だから、1人分のミュージシャンのギャラが節約できるなあ、その分ソニーのギャラに上乗せしてもらえるのかなあ、と下世話なことをちょっと思ったり(笑)

ピアノはジミー・ジョーンズ(Jimmy Jones )、ベースはレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムはジョー・ジョーンズ( Jo Jones)

ちなみにソニー・スティットはこの「身も心も(Body and Soul)」を、ハンク・ジョーンズ(Hank Jones)や、エディ“ロックジョウ”デイヴィス( Eddie Lockjaw Davis)となど、いくつかの録音を残しています。

よっぽどこの曲が好きなのか。

この曲と相性がいいのか、得意なのか。

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コールマン・ホーキンズ(Coleman Hawkins)の「身も心も(Body and Soul)」

せつなく甘い感じ。

でもコールマン・ホーキンズ(Coleman Hawkins)ですから、ブリブリと吹いて熱い想いを演奏しています。

奇をてらった感じじゃなく、ストレートな定番の感じで「身も心も(Body and Soul)」を聴きたいならスコット・ハミルトン (Scott Hamilton)

日本人の奥様との間にもうけた息子さんは、なんとダウンタウンの浜ちゃんの息子さんもベースで所属しているバンド「OKAMOTO’S」のボーカル、オカモトショウさん!

デクスター・ゴードン(Dexter Gordon )はいつもは奇をてらわない、男らしく、ストレートな感じだと思うのですが、この「身も心も(Body and Soul)」はちょっと個性的なリフや、変拍子?と思わせる3拍子っぽいドラミングが混じったり(変拍子かどうかは、私には判別不可能です)、独特の世界を作り出しています。

(はっきり4拍子とわかるパートもあります。)

ソフトなサックスで「身も心も(Body and Soul)」を聴きたいならば、スタン・ゲッツ(Stan Getz)

同じテナーサックスという楽器でも、デクスター・ゴードンとは、まったく音色もフレーズも違います。

テナーサックスも力強く吹く人、ソフトにやさしい音色で吹く人、そして使う音、響き、フレーズ、が演奏者によってさまざまに変わります。

「身も心も(Body and Soul)」も、いろんな色に染まっていて、

「このサックスの『身も心も(Body and Soul)』はどんな感じ?」

といつまでも興味がつきず、延々と聴き比べしてしまします。

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「身も心も(Body and Soul)」のボーカル編はこちら。

「身も心も(Body and Soul)」聴き比べ【Vo編】
「身も心も(Body and Soul)」をボーカルで聴き比べしました。つぶやくように、独り言のように歌う人あり、悲しみを吐き出すように歌う人あり、浪々と歌いこむ人あり。いろんなボーカルスタイルがありました。

「身も心も(Body and Soul)」のピアノ編はこちら。

「身も心も(Body and Soul)」聴き比べ【ピアノ編】
「身も心も(Body and Soul)」をピアノの演奏で聴き比べです。どのピアノでの演奏も、美しいのですが、美しさにもいろいろ種類だあるのだなと思わされます。

「身も心も(Body and Soul)」のサックスとピアノ以外のインストはこちら。

「身も心も(Body and Soul)」聴き比べ【番外編】
「身も心も(Body and Soul)」を、インスト(ピアノとサックス)以外で聴き比べしてみました。ギター、オルガン、そしてキューバ出身のパーカッションニストによってスローなラテンにアレンジされたものと、いろいろ見つかりました。