ハーヴィー・メイソン(Harvey Mason 1947年~)は、とにかくご機嫌なリズムをたたくドラマーです。
現在も、ばりばりの現役で活躍中。
ドラマーとしてだけではなく、プロデューサーとして、日本のバンド「カシオペア」のプロデュースなどもおこなっています。
ハーヴィー・メイソンの経歴
1947年ニュージャージー州生まれ。
4歳からドラムをたたきはじめ、7歳から正式にドラムを習いはじめます。
高校卒業後はバークリー音楽大学、奨学金でニュー・イングランド音楽院にも進み、演奏の技術だけでなく、作曲、アレンジ、パーカッションなどを学びました。
彼はバークリー音楽大学で学びながら、すでにセッション・ミュージシャンとしてのキャリアもスタートしていました。
彼の初期のころ。
アース・ウィンド・アンド・ファイヤー(Earth, Wind & Fire)でのハーヴィー・メイソン。
※アップルミュージックに登録しなくても「再生」をクリックすると、曲の一部を試聴できます。Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)で再生できない場合は、ブラウザをGoogle Chrome(グーグルクローム)やMicrosoft Edge(マイクロソフト エッジ)などに変更してください。
ハーヴィー・メイソンのおすすめ曲
まずは言わずと知れた、ハービー・ハンコックの「ヘッド・ハンターズ(Head Hunters)」からGrooveが半端ないハーヴィー・メイソンの「カメレオン(Chameleon)」
同じく「ヘッドハンターズ(Head Hunters)」から、こちらもハーヴィー・メイソンがさえわたる「ウォーターメロンマン(Watemelon Man)」
そもそも「ウォーターメロンマン(Watemelon Man)」はハービー・ハンコックが若い時に発表した曲。
最初の録音からアレンジや、楽器もアコースティックからエレトリックへと変わっていますが、この曲の雰囲気がガラッと変わったのはハーヴィー・メイソンのドラムの力も大きいと思います。
これはハーヴィー・メイソンが参加してない、最初の「ウォーターメロンマン(Watemelon Man)」の録音。
リー・リトナー(Lee Ritenou)の「キャプテンカリブ(Captain Caribe)」でもハーヴィー・メイソンがたたいています。
この何とも言えない、でも聴いているとウキウキしてしまうリズム。
ちょっと往年のディスコミュージックといった感じですが、これも好きです。
そして「フォー・プレイ(Fourplay)」結成
1990年、ボブ・ジェームスの「グランド・ピアノ・キャニオン(Grand Piano Canyon)」のレコーディングのために集まった4人のミュージシャンが、意気投合してできたのがフォー・プレイ(Fourplay)
メンバーはボブ・ジェームス(Bob James ピアノ&キーボード)、リー・リトナー(Lee Ritenour ギター)、ネイザン・イースト(Nathan East ベース)、ハーヴィー・メイソン(Harvey Mason ドラム)
リー・リトナーは自主レーベル設立などで忙しくなったため、ギターは途中でラリー・カルトン(Larry Carlton)に交代しています。
そのラリー・カルトンも2010年に脱退していますが、チャック・ローブ(Chuck Loeb)がその穴を埋めました。
リー・リトナーとラリー・カルトンも、ことあるごとにゲストで参加したり、急病で倒れたチャック・ローブの代役を務めたりしています。
そのチャック・ローブが2017年に死去。
フォー・プレイはいったん活動休止となりますが、2019年から活動を再開する予定。
こちらがフォープレイの1枚目。
ビルボードのコンテンポラリージャズ部門で33週間1位となったアルバム。
こちらは比較的、最近のもの。
コンポーザーとしても活躍
日本で一世を風靡した「カシオペア」のプロデュースもおこなっています。
スムーズジャズやファンクだけでなくストレートなジャズも
ハーヴィー・メイソンのドラムは、スムーズジャズやファンクっぽいものだけでなく、ストレートなジャズでも、その魅力は変わりません。
彼のグルーブは、静かな、音数の少ないドラミングでも、しっかり存在しています。
2004年には「ウィズ・オール・マイ・ハート(With All My Heart)」をレコーディング。
これはハーヴィー・メイソンがさまざまなジャズピアニストと共演しているアルバムです。
呼ばれたピアニストのメンバーがとにかく超豪華。
チック・コリア(Chick Corea)、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)、モンティ・アレキサンダー(Monty Alexander)、ケニー・バロン(Kenny Barron)、ハンク・ジョーンズ(Hank Jones)、デイヴ・グルーシン(Dave Grusin)、シダー・ウォルトン(Cedar Walton)、マルグリュー・ミラー(Mulgrew Miller)、ボブ・ジェイムス(Bob James)、 ブラッド・メルドー(Brad Mehldau)、フレッド・ハーシュ(Fred Hersch)、ジョン・ヒーズリー(Jhon Beasley)。
これだけの豪華メンバーが、ハーヴィー・メイソンのレコーディングに集結するのですから、彼の評価がミュージシャンの間でも、どれだけ高いかうかがい知れます。
2006年には、その続編ともいうべき「チェンジング・パートナー(Changing Partner)」もレコーディングされています。
日本にもたびたび来日していて、2018年秋にも来日。
ぜひぜひ生で聴きたいジャズメンの一人です。