自由で革新的なジャズを創造し続けたベーシスト、チャールズ・ミンガス(Charles Mingus)
彼の自伝?的な本、「敗け犬の下で(Bneath the Underdog)」を読んだことはありますか?
こちらは単行本。
「敗け犬の下で(Bneath the Underdog)」は、とにかく不思議な本です。
そして自伝と言い切れない理由があります。
アマゾンでもタイトルに「自伝?」と、しっかりクエッションマークがつけられています。
チャールズ・ミンガスのJAZZを思わせるような文章
この本ですが、事実と思って読んでいると不思議な世界に迷い込みます。
現実と妄想が入り乱れてるような、不思議な感覚にとらわれます。
それはまるでチャールズ・ミンガス(Charles Mingus)の音楽を聴いているような感覚。
騒音のようにも聞こえる音(助長的で、深淵で、時に意味がわからない文章)や、どこにつながるのかわからない展開(書いてある場面が、突然変わるので読んでいて混乱する)など、彼のジャズそのままのような本です。
普通に自伝を読むような気持で本を開くと、驚くと思います。
もう不思議な文章のオンパレード。
比喩が複雑すぎて、何を言っているのかわからない箇所も多々あります。
そういう雰囲気を楽しむ本かもしれませんが。
(正直、退屈に感じるところもありました!)
どこまでが本当で、どこからが違うのか分からない
この本については、はっきりと「ほら話だ」と言う人もいます。
確かに読んでいても全部、事実だとは思い難い。
現実と妄想が入り乱れているような感じです。
もしかしたら本人は「自伝」として書いたのではなく、彼のジャズの発想と同じで、自由に自分の過去を「創作」したということなのでしょうか。
それでも飛ばし読みをおすすめ
意味が分からない部分や、退屈な部分は飛ばしながら読みました。
飛ばし読みすると、チャールズ・ミンガス(Charles Mingus)の生い立ち、ジャズメンへと成長していく過程、彼の胸の内などが読めて、とても興味深かったです。
退屈な本だ、と投げ出してしまうのは惜しい。
ぜひぜひ飛ばし読みされることをおすすめします。
飛ばし読みでも、読む価値あり!だと思います。
チャールズ・ミンガスの経歴についてはこちらに書いています。
(前編)生い立ち~初めてベースを手にするまで
(後編)ジャズの世界へ踏み出してから晩年まで
チャールズ・ミンガスの名盤はこちら。
(前編)
(後編)
チャールズ・ミンガスがサイドマンで参加したアルバムについてはこちら。
(前編)
(後編)
チャールズ・ミンガスのエピソードについてはこちら。