チャールズ・ミンガスがサイドマンで参加したアルバム(前編)

チャールズ・ミンガス(Charles Mingus、1922年~1979年)がサイドマンとして参加した、他人名義のアルバムのご紹介、前編です。

 

チャールズ・ミンガスの名盤のご紹介はこちら。

(前編)

強力なグルーヴのジャズベース チャールズ・ミンガスの名盤(前編)
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus、1922年~1979年)のおすすめのアルバムです。有名どころ、名盤と言われているものからご紹介しています。

(後編)

強力なグルーヴのジャズベース チャールズ・ミンガスの名盤(後編)
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus 1922年~1979年)の名盤&おすすめアルバムの後半です。ノリノリのご機嫌な力強いグルーブのものから、ミンガスワールド満載なバレエの組曲まで。

まだ自分でバンドを率いる前の初期のころは、チャールズ・ミンガスはサイドマンとして数々のアルバムに参加していました。

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チャールズ・ミンガスがサイドマンで参加したアルバム(前編)

チャールズ・ミンガスがサイドマンとして参加したアルバムの中で特に有名なのは、「マネー・ジャングル(MoneyJungle)」と「ジャズ・アット・マッセイホール(Jazz At Massey Hall)」の2つ。

チャールズ・ミンガスは演奏していませんが、チャールズ・ミンガスに捧げられたジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)の「ミンガス(Mingus)」も有名。

ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)の「ミンガス(Mingus)」については後編でご紹介しています。

チャールズ・ミンガスがサイドマンで参加したアルバム(後編)
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus、1922年~1979年)がサイドマンとして参加した、他人名義のアルバム、後編です。 レアなものから、ミンガスのレーベルからリリースされたマイルス・デイヴィスのアルバムや、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)がミンガスに捧げた有名なアルバムなどをご紹介。
マネー・ジャングル(MoneyJungle)1962年

1962年、(Duke Ellington)のアルバム「マネー・ジャングル(MoneyJungle)」に、チャールズ・ミンガスはマックス・ローチ(Max Roach )とともに参加。

このアルバムでのデューク・エリントンが、チャールズ・ミンガスの影響か、いつもよりアグレッシブなピアノを弾いている感じがします。


チャールズ・ミンガスはデューク・エリントンのオーケストラに在籍していたときに、メンバーに斧を振り回すという事件を起こし、オーケストラをクビになりました。

(この事件については、エピソード(前編)に書きました。)

数々の事件を巻き起こしたチャールズ・ミンガスのエピソード(前編)
気性が激しかったと言われるジャズベーシストのチャールズ・ミンガス(Charles Mingus 1922年~1979年)。その気性ゆえか、彼が起こした事件やエピソードの数々をご紹介します。

 

チャールズ・ミンガスはクビになった後もデューク・エリントンを尊敬し続け、「デユーク・エリントンズ・サウンド・オブ・ラヴ(Duke Ellington’s Sound of Love)」という曲も作っています。

ジャズ・アット・マッセイホール(Jazz At Massey Hall)1953年

チャールズ・ミンガスがマックス・ローチと設立したレーベル、デビュー・レコードからリリースした最初のアルバム。

バド・パウエル(Bud Powell) 、マックス・ローチ(Max Roach)、ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)チャーリー・パーカー(Charlie Parker)とビバップの巨匠たちが集結し、カナダのトロントにあるマッセイホール(Massey Hall)ででおこなったコンサートのライブ盤。

このコンサートがディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)チャーリー・パーカー(Charlie Parker)が最後に一緒に演奏したコンサートとなりました。

ヘビーな麻薬中毒者のチャーリー・パーカー(Charlie Parker)が自分の楽器を持たずに現れたり、飛行機のチケットがメンバー分なかくて、プライベートでは仲が悪いチャーリー・パーカー(Charlie Parker)ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)が後の便に乗ったり、コンサート日はボクシングのタイトルマッチと重なってお客さんの入りが最低だったり、波乱万丈なコンサートだったようです。

この時の録音でベースの音が小さかったので、チャールズ・ミンガスは帰ってきてからオーバーダビングしたのだとか。


チャーリー・パーカー(Charlie Parker)バド・パウエル(Bud Powell)、チャールズ・ミンガスがバードランドで共演したときに起きたバードランド事件については、こちらに書きました。

数々の事件を巻き起こしたチャールズ・ミンガスのエピソード(前編)
気性が激しかったと言われるジャズベーシストのチャールズ・ミンガス(Charles Mingus 1922年~1979年)。その気性ゆえか、彼が起こした事件やエピソードの数々をご紹介します。
インナー・ファイアー(Inner Fires)1953年

麻薬とアルコール、精神疾患のため、好調と不調の差が激しかったと言われるバド・パウエル(Bud Powell)

このアルバムはそんなバド・パウエル(Bud Powell)が絶好調だったと言われている時期のもの。

メンバーは、ピアノのバド・パウエル(Bud Powell)、ドラムのロイ・ヘインズ(Roy Haynes)

 

チャーリー・パーカー(Charlie Parker)バド・パウエル(Bud Powell)、チャールズ・ミンガスがバードランドで共演したときに起きたバードランド事件では、バド・パウエル(Bud Powell)がちょっとかわいそうでした。

数々の事件を巻き起こしたチャールズ・ミンガスのエピソード(前編)
気性が激しかったと言われるジャズベーシストのチャールズ・ミンガス(Charles Mingus 1922年~1979年)。その気性ゆえか、彼が起こした事件やエピソードの数々をご紹介します。

バードランド事件では、チャールズ・ミンガスには罪はなくて、巻き込まれちゃった感じです。

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ザ・ニュー・オスカー・ペティフォード・セクステット(The New Oscar Pettiford Sextet ) 1953年

ベーシストのオスカー・ペティフォード (Oscar Pettiford)名義のアルバム。

オスカー・ペティフォードは1曲目と3曲目~5曲目はベースを弾かずチェロを弾いていて、チャールズ・ミンガスが代わりにベースを弾いてます。


メンバーは、チェロ&ベースのオスカー・ペティフォード (Oscar Pettiford)、ホルンのジュリアス・ワトキンス(Julius Watkins)、テナーサックスのフィル・ウルソ(Phil Urso)、ドラムのパーシー・ブライス(Percy Brice)、ピアノのウォルター・ビショップJr.(Walter Bishop, Jr.)

ベリー・トゥルリー・ユアーズ(Very Truly Yours)1955年

ホルモン疾患のため変声期がなく、そのため唯一無二の声を持つジャズシンガーのジミー・スコット(Jimmy Scott) 名義のアルバム。

チャールズ・ミンガスは1~4曲目に参加。

後編に続きます。

チャールズ・ミンガスがサイドマンで参加したアルバム(後編)
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus、1922年~1979年)がサイドマンとして参加した、他人名義のアルバム、後編です。 レアなものから、ミンガスのレーベルからリリースされたマイルス・デイヴィスのアルバムや、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)がミンガスに捧げた有名なアルバムなどをご紹介。

こうしてみると、参加しているアルバムが多くて、チャールズ・ミンガスはとても精力的にお仕事されていた感じです。

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チャールズ・ミンガスの名盤のご紹介はこちら。

(前編)

強力なグルーヴのジャズベース チャールズ・ミンガスの名盤(前編)
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus、1922年~1979年)のおすすめのアルバムです。有名どころ、名盤と言われているものからご紹介しています。

(後編)

強力なグルーヴのジャズベース チャールズ・ミンガスの名盤(後編)
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus 1922年~1979年)の名盤&おすすめアルバムの後半です。ノリノリのご機嫌な力強いグルーブのものから、ミンガスワールド満載なバレエの組曲まで。

チャールズ・ミンガスがサイドマンで参加したアルバム(前編)はこちら。

チャールズ・ミンガスがサイドマンで参加したアルバム(前編)
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus、1922年~1979年)がサイドマンとして参加した、他人名義のアルバムのご紹介です。有名な2枚のアルバムや、パド・パウエル名義のアルバムや、オスカー・ペティフォード名義のアルバムなど。

チャールズ・ミンガスの経歴はこちらに書きました。

(前編)生い立ち~初めてベースを手にするまで

力強いグルーヴで斬新なジャズ チャールズ・ミンガスの生涯(前編)
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus 1922年~1979年)の経歴の前編です。幼少期~地元のバンドに入って、ベースを手にするまで。

(後編)ジャズの世界へ踏み出してから晩年まで

力強いグルーヴで斬新なジャズ チャールズ・ミンガスの生涯(後編)
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus 1922年~1979年)の経歴の後編です。ジャズの世界に踏み出してから晩年までです。

チャールズ・ミンガスのエピソードについてはこちら。

数々の事件を巻き起こしたチャールズ・ミンガスのエピソード(前編)
気性が激しかったと言われるジャズベーシストのチャールズ・ミンガス(Charles Mingus 1922年~1979年)。その気性ゆえか、彼が起こした事件やエピソードの数々をご紹介します。

チャールズ・ミンガス自伝?「敗け犬の下で(Bneath the Underdog)」についてはこちら。

チャールズ・ミンガス自伝?「敗け犬の下で」は飛ばし読みがおすすめ
チャールズ・ミンガスの自伝?「敗け犬の下で」の紹介です。クエッションマークがつくのは、この本は「ほら話」だという話もあり、読んでいても「彼の創作なのでは?」と感じるところもあるからです。退屈な箇所もありますが、飛ばし読みで楽しめる本でした。