フィフ子

テナーサックス奏者のジョン・コルトレーン（John Coltrane　1926年～1967年）がジャズの表舞台で活躍したは10年ほど。その短期間にジャズを追求し続け、スタイルは常に変化しました。そんな彼の生涯（上巻）生い立ち～軍隊に入る～ビバップの巨匠たちとの交流までです。

ジミー・スコット（Jimmy Scott、1925年～2014年）の生涯。若いときにライオネル・ハンプトン楽団の専属歌手となり、ビリー・ホリデイやダイナ・ワシントンをも魅了し、チャーリー・パーカーとも共演。20年間の不遇の時代を経て66歳でカムバック後に大ブレイクしたジャズシンガー。

ニーナ・シモン（Nina Simone　1933年～2003年)。ジャズのみならず、ブルース、ゴスペル、ポップス、フォークなど、ジャンルを超えた音楽を融合し、そこにクラシック音楽のエッセンスを加えたような感じ。コンサートピアニストを目指したピアノの演奏と、強い意志を感じる歌にはまると抜け出せません。

アビー・リンカーン（Abbey Lincoln　1930年～ 2010年）。女優、ソングライターと多才なジャズシンガー。強い信念を感じる歌は、あたたかさも感じられます。

ロレツ・アレキサンドリア(Lorez Alexandria　1929年～2001年）。アフリカ系アメリカ人のジャズシンガーでありながら、白人系のような声で、小粋なフェイクをおりまぜ、なんでも彼女風にしてしまいます。その実力のわりに過小評価されていると言われている1人。

キャロル・スローン（Carol Sloane 1937年～）は日本にファンの多いジャズシンガー。日本でもアルバムをレコーディングしています。繊細で、ソフトで、洗練された都会派といった感じ。小粋で鼻歌まじりのような、リラックス感あふれるスキャットがまたいいです。

ブロッサム・ディアリー（Blossom Dearie　1924年～ 2009年）。ピアノの弾き語りのスタイルで、子供のような可憐な声でジャズを歌います。かわい子ぶりっ子とは違う、可憐なファニー・ヴォイスは1度聴いたら忘れられません。

シャーリー・ホーン（Shirley Horn 1934年～2005年)。ピアノの弾き語りで歌うスタイルのシンガーですが、そのピアノはビル・エヴァンスに匹敵する腕前と言われていました。あの辛辣なマイルス・デイヴィスも称賛し、シャーリー・ホーン名義のアルバムにサイドマンとして参加しました。

ジョニー・ハートマン （Johnny Hartman　1923年～1983年）。ジョン・コルトレーンと共作したアルバムは名盤として名高いのですが、それ以外でも、専門的に声楽の教育を受けたバリトンで端正な歌を聴かせます。