これだけは知っておいたほうがいい、超有名なジャズのスタンダード曲をご紹介していたら、入門編が④までできてしまいました。
この時点で、まだ④では終わらなさそうです。
「そんなにあるんかいっ!」
と驚かれずに、気長に、気軽にお付き合いくださいませ。
これだけは聴いておこう!ジャズの有名なスタンダード曲(入門編①)はこちら。
(入門編②)はこちら。
(入門編③)はこちら。
ジャズの有名なスタンダード曲(入門編④)
バット・ノット・フォー・ミー(But Not For Me)
「バット・ノット・フォー・ミー(But Not for Me)」 はジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)が作曲、お姉さんのアイラ・ガーシュウィン(Ira Gershwin)が作詞しました。
この2人はジャズ界のゴールデンコンビとでも言いたくなるくらい、たくさんのスタンダードナンバーを残しました。
この曲には美しいヴァースがついているのですが、チェット・ベイカー(Chet Baker)はそのヴァースをトランペットで吹いてイントロにして、いつもの甘くせつないヴォーカルを聴かせています。
「バット・ノット・フォー・ミー(But Not for Me)」をいろんなジャズメンで聴き比べしています。
虹の彼方へ(Over The Rainbow)
「虹の彼方に(Over The Rainbow)」は、1939年のミュージカル映画「オズの魔法使い(The Wizard of Oz)」でジュディ・ガーランド(Judy Garland)が歌ってヒットさせました。
私は、このロレツ・アレキサンドリア(Lorez Alexandria)が、深みのあるソフトな声で歌う「虹の彼方に(Over The Rainbow)」がお気に入りです。
「虹の彼方に(Over The Rainbow)」にも美ししヴァースがついていますが、ロレツ・アレキサンドリア(Lorez Alexandria)は通常歌われるヴァースでなくて、彼女独自のヴァースをつけて歌っています。
エヴァ・キャシディ(Eva Cassidy)が、カントリーのにおいを漂わせながらせつなく歌うバージョンもおすすめです。
ティー・フォー・トゥー(Tea For Two)
「ティー・フォー・トゥ(Tea For Two)」は「二人でお茶を」という邦題がついていますが、現場でコールされるのは聞いたことがありません。
ほのぼのとした曲調のせいでしょうか。
テレビを見ていると、ときどきコマーシャルや番組のオープニングなどでこの曲が流れてきます。
「ティー・フォー・トゥ(Tea For Two)」は歌詞もハッピーな感じで、なんとなくほっこりする曲です。
このサミー・デイヴィスJr. (Sammy Davis Jr)とカーメン・マクレエ(Carmen McRae)のデュエットでは、ヴァースから息ぴったりの歌を聴かせます。
イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー(It Could Happen To You)
「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー(It Could Happen To You)」は、ヴォーカルものも少なくありませんが、個人的にピアニストが多く取り上げている曲のように思います。
私の大好きなアーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal )のバージョンは、いつもながら「皆まで弾くな」的に音やメロディーを抜きながらも楽しいグルーブにあふれた演奏です。
「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー(It Could Happen To You)」も、スイング、バラード、ボサノヴァと、さまざまな形で演奏されています。
ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル(The Shadow Of Your Smile)
「ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル(The Shadow Of Your Smile)」にも「いそしぎ」という邦題がついています。
通常ジャズの現場で邦題がコールされることはあまりありませんが、「いそしぎ」とコールしているのはたまーに聞くかも。
この曲、残念ながら古い曲というイメージからか最近ではあまり演奏されていないようにも感じます。
でも知っておくべき、超有名曲。
アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン(I’ve Got You Under My Skin)
「アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン(I’ve Got You Under My Skin)」は、個人てきには、どちらかというとヴォーカルが好む曲とい感じがします。
さまざまなシンガーが歌っている華やかさのある曲ですが、朗々と歌われるために声量のあるシンガーに似合う曲のように思います。
でも最近、このシール(Seal)のような、軽快にスイングさせるバージョンもお気に入りです。
朗々と歌うイメージだった曲だけに、新鮮。
とはいえ、スローなボサノヴァで、ささやくように歌うダイアナ・クラール(DianaKrall)のバージョンや、アップテンポ気味でリラックスして歌うペギー・リー(Peggy Lee)のバージョンもおすすめです。
入門編⑤へと続きます。
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