デューク・エリントンの代表曲の1つ、「サテンドール(Satin Doll)」。
いかにも、デューク・エリントン、といった感じの華やかさを感じさせるジャズ曲です。
この「サテンドール(Satin doll)」のピアノ、ベース、サックス、ヴォーカル以外での聴き比べです。
「サテンドール(Satin Doll)」のボーカルでの聴き比べは、こちら。
「サテンドール(Satin Doll)」のピアノでの聴き比べはこちら。
「サテンドール(Satin Doll)」のサックスでの聴き比べはこちら。
「サテンドール(Satin Doll)」のベースでの聴き比べはこちら。
まずは本家本元、デューク・エリントン( Duke Ellington)のオーケストラによる「サテンドール」
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商売敵?ではないでしょうが、同じジャズオーケストラのライバル的存在カウント・ベイシー(Count Basie)のオーケストラが演奏すると、また雰囲気が変わります。
オーケストラでの演奏をもう1つ。ウォーレン・ベイカー(Warren Barker )は50~60年代に主にポップスミュージックで活躍されていた指揮者のようです。こちらのオーケストラでは、ちょっとポップスよりの感じがする「サテンドール(Satin Doll)」
オルガンで奏でられると「サテンドール(Satin Doll)」は、また違った雰囲気になります。
ジャーリー・スコット(Shirley Scott)のオルガンは、ファンキーになり過ぎず、さっぱりと洗練された小粋な感じがあります。
同じオルガンでも、ジミー・スミス(Jimmy Smith)の「サテンドール(Satin Doll)」は、もう少しノリノリな感じ。
でも、いつものジミー・スミスに比べると、ファンキーさが少なめなように感じるのは、ギターのケニー・バレル(Kenny Burrell)の影響でしょうか。
ファンキーなジミー・スミスもよいのですが、いつもよりさっぱりめの感じのジミー・スミスも、またよいです。
ウエス・モンゴメリー(Wes Montgomery)の「サテンドール(Satin doll)」は、スモーキーな感じのギターと、オルガンとの組み合わせで、しゃれた世界を繰り広げます。
同じギターで、ジョー・パス(Joe Pass)が奏でる「サテンドール(Satin Doll)」
ちょっとウェス・モンゴメリーの雰囲気に似たところもありますが、もう少しテンポを上げてより軽快な感じ。
ピアノで演奏されるイメージの「サテンドール(Satin Doll)」ですが、ギターとの相性の良さも感じます。
あのメロデイのシンコペーションが、ギターに合うんでしょうか?
でも細かいテクニックは要求されそうな気がします。
(素人考えだけど)
そしてギターが続きます。
バーニー・ケッセル(Barney Kessel)のギターは、若干ソフトな感じ。
レイ・ブラウン(Ray Brown)のいぶし銀的なベース、繊細なブラシ使いに定評があるシェリー・マン(Shelly Manne)のドラムという、匠の技によって演奏される「サテンドール(Satin Doll)」
匠たちによって、高級感のある、上質なジャズに仕上がっています。
女性ジャズフルート奏者のボビー・ハンフリー(Bobbi Humphrey)の「サテンドール(Satin Doll)」は、まさかのディスコサウンド風。
この曲をここまで変えてしまったアレンジに、脱帽。
クラリネットで奏でられる「サテンドール(Satin Doll)」はこんな感じです。
セルジオ・メンデス(Sérgio Mendes)は「Satin Doll」をパーカッションをきかせた、踊れるラテンテイストで。
でもセルジオ・メンデスですから、ただではすみません。
これでもか、とばかりにどんどん変化させていきます。
本当は、セルジオ・メンデス(Sérgio Mendes)はピアノ編に入れるべきだったのでしょうが、なんとなくこのかたはピアニストというよりバンドリーダーというイメージが強いので(じゃあ、デューク・エリントンやカウント・ベイシーはどうなんだよ、と矛盾しているんだけど)番外編に入れてしまいました。
出だしでは、軽いリズムを従えながらテーマを弾くセルジオ・メンデス(Sérgio Mendes)のピアノが若干、重いようにも感じるのですが、そこは匠の技。
だんだんそれが聞いていて、心地よくなってきたころに、少しずつ変化させていきます。
曲によっては、演奏される楽器が偏ることもあるように感じますが、この「サテンドール(Satin Doll)」に関しては、楽器を選ばない曲のようにも思います。
個人的にはアレンジしにくい曲のように思っていたのですが、ディスコ調まであって、びっくり!
アレンジで踊れる曲に変身しているのには、びっくりです!