ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の名盤のご紹介、中巻です。
(上巻)はこちら
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(下巻)はこちら。
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ソニー・ロリンズの名曲のご紹介はこちら。
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ソニー・ロリンズがサイドマンで参加したアルバム についてはこちら
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ソニー・ロリンズの名盤(中巻)
イースト・ブロードウェイ・ラン・ダウン(East Broadway Run Down)1966年
タイトル曲「イースト・ブロードウェイ・ラン・ダウン (East Broadway Run Down)」は20分もの大曲。
曲の後半ではサックスから取り外したマウスピースを吹くなど、前衛的なフリージャズ意識した演奏。
打って変わって2曲目、3曲目は、フリージャズ色が弱まって、親しみやすい感じ。
メンバーは、1曲目だけ参加したトランペットのフレディ・ハバード(Freddie Hubbard)、ベースのジミー・ギャリソン(Jimmy Garrison)、ドラムのエルビン・ジョーンズ(Elvin Jones)
ソニー・ロリンズはこのアルバム以降、1972年の「ネクスト・アルバム(Sonny Rollins’ Next Album」までアルバムを出しませんでした。
嘘かホントかわかりませんが、このアルバムを聞いたレコード会社の重役から「こんなアルバムを作るから売れないんだ!」と怒られて、ソニー・ロリンズがへそを曲げたからだという話もあります。
(レコード会社の重役には「人に作らせといて、何言うてんねん!ほな、お前が作ってみい!」と言ってやりたい)
ソニーロリンズ ウィズ モダンジャズカルテット(Sonny Rollins With MJQ)1951年
ソニー・ロリンズの初リーダーアルバム。
御大ソニー・ロリンズにも、初々しい時代があったんだと感慨深いです。
とはいえ、マイルス・デイヴィスの自伝にも書いてありましたが、ソニー・ロリンズは若い時からミュージシャンの間では、すでに伝説的な存在だったのだとか。
若さあふれる、勢いに乗ったソニー・ロリンズがいい感じです。
このアルバムでは、ピアノのジョン・ルイス(John Lewis)が所用で途中で帰ってしまったため、13曲目の「アイ・ノウ(I Know)」では、なんとマイルス・デイヴィス(Miles Davis)がピアノを弾いています。
その他のメンバーは、ベースのパーシー・ヒース(Percy Heath)、ドラムのロイ・ヘンズ(Roy Haynes)、アートブレイキー(Art Blakey)、ケニー・クラーク(Kenny Clark)、ピアノのケニー・ドリュー(Kenny Drew)、ビブラフォンのミルト・ジャクソン(Milt Jackson)
橋(The Bridge)1962年
1959年から3年間、音楽活動を休止し、毎日橋のたもとで練習していたソニー・ロリンズの復帰作。
ピアノよりもギターのコードのほうが触発されやすいのではないかという理由で、ギターのジム・ホール(Jim Hall)と。
メンバーは、ギターのジム・ホール(Jim Hall)、ベースのボブ・クランショウ(Bob Cranshaw)、ドラムのベン・ライリー(Ben Riley)、5曲目だけドラムはH.T.ソーンダース(H.T. Saunders)
ホワッツ・ニュー(What’s New?) 1962年
1964年にリリースされた、ジャズにボサノヴァを取り入れたと言われるスタン・ゲッツ (Stan Getz)とジョアン・ジルベルト(João Gilberto)のアルバム「ゲッツ/ジルベルト(Getz/Gilberto)」より早く、ソニー・ロリンズは、南米のラテン音楽満載なこのアルバムでブラジル音楽をジャズに取り入れていました。
メンバーは、ギターのジム・ホール(Jim Hall)、ベースのボブ・クランショウ(Bob Cranshaw)、ドラムのベン・ライリー(Ben Riley)、パーカッションのウィリー・ロドリゲス( Willie Rodriguez)、デニス・チャールズ( Denis Charles)、 フランク・チャールズ( Frank Charles)、キャンディド(Cándido)
ボサノヴァジャズといえばスタン・ゲッツのイメージが強いのは、ソニー・ロリンズといえばカリプソのほうが印象が強いからかも。
とはいえ、スタン・ゲッツのボサノヴァジャズと、ソニー・ロリンズのボサノヴァジャズは、やっぱり微妙に違って、そこがよいです。
アワ・マン・イン・ジャズ(Our Man In Jazz)1962年
オーネット・コールマンに影響されてか、ソニー・ロリンズもフリージャズに取り組んだアルバムを残しています。
コルネットで参加しているドン・チェリー(Don Cherry)はオーネット・コールマンと組んでいた人。
小難しい印象のフリージャズも、ソニー・ロリンズの明るいあたたかい演奏で、少しとっつきやすくなっていると思います。
「オレオ(Oleo)」や「ドキシー(Doxy)」といったおなじみの曲や、「 書き残したい私の恋(I Could Write a Book)」なんていうスタンダード曲も、フリージャズ風にしてしまっているのが、すごい。
メンバーはコルネットのドン・チェリー(Don Cherry)、ベースのボブ・クランショウ(Bob Cranshaw)、4曲目~6曲目はベースはヘンリー・グライムス( Henry Grimes)、ドラムのビリー・ヒギンス(Billy Higgins)
アルフィー(Alfie) 1966年
ソニー・ロリンズは1966年公開映画「アルフィー(Alfie)」の音楽を担当。
ただこのアルバムは、映画のサウンドトラックではなく、セルフカヴァー。
映画では別テイクの音楽が使用されました。
(なんでやねん!)
メンバーは、アレンジと指揮がオリヴァー・ネルソン(Oliver Nelson)、トロンボーンのジミー・クリーブランド(Jimmy Cleveland)、J.J.ジョンソン(J.J. Johnson)、アルトサックスのフィル・ウッズ(Phil Woods)、テナーサックスのボブ・アシュトン(Bob Ashton)、バリトンサックスのダニー・バンクス(Danny Bank)
ドラムのフランキー・ダンロップ(Frankie Dunlop)、ベースのウォルター・ブッカー(Walter Booker)
ピアノのロジャー・ケラウェイ(Roger Kellaway)、ギターのケニー・バレル(Kenny Burrell)
このメンバーの贅沢な使い方!
(下巻)に続きます。
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ソニー・ロリンズの名盤(上巻)はこちら。
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ソニー・ロリンズの名曲のご紹介はこちら。
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ソニー・ロリンズがサイドマンで参加したアルバム についてはこちら。
(前編)
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(後編)
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ソニー・ロリンズの生涯についてはこちらに書きました。
前編(幼少時~ちょっとだけ活動休止してシカゴにひっこんだ後、復帰するまで)
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後編(コードレス・トリオ結成~現在まで)
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