ソニー・ロリンズがサイドマンで参加したアルバム(前編)

ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)がサイドマンとして参加した他人名義のアルバムで、名盤と呼ばれているものを中心にご紹介します。

ソニーロリンズの名曲のご紹介はこちら。

カリプソだけじゃない!親しみやすい曲が多いソニー・ロリンズの名曲
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の有名曲やおすすめの曲。「セント・トーマス(St.Thomas)」は、実はイギリスの古い民謡で、バージン諸島に伝わったものがもとになっているというエピソードについても、ご紹介します。

名盤(上巻)はこちら。

力強くおおらかなサックス ソニー・ロリンズの名盤(上巻)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の名盤のご紹介(上巻)です。名盤と言われるアルバムの中から、特に有名だと思われるアルバムを。ビバップの巨匠たちとのアルバムも。

名盤(下巻)はこちら。

力強くおおらかなサックス ソニー・ロリンズの名盤(中巻)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の名盤ご紹介(中巻)です。スタン・ゲッツよりも前に制作されたボサノヴァをジャズに取り入れたアルバムや、フリージャズに取り組んだアルバムも。
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ソニー・ロリンズがサイドマンで参加したアルバム(前編)

ブリリアント・コーナーズ( Brilliant Corners) 1957年

セロニアス・モンク(Thelonious Monk)名義のアルバム。

難解で複雑な展開の曲が多く、参加ミュージシャンがナーバスになったり、険悪になったり、制作過程は大変だったようです。

(↓Spotifyに登録すれば(無料でも可)フル再生できます)

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Spotify is a digital music service that gives you access to millions of songs.

メンバーは、アルトサックスのアーニー・ヘンリー(Ernie Henry)、トランペットのクラーク・テリー(Clark Terry)、ベースのオスカー・ペティフォード(Oscar Pettiford)とポール・チェンバース(Paul Chambers)、ドラムのマックス・ローチ(Max Roach)

このアルバムのレコーディングでの参加ミュージシャンたちとモンクが険悪になっていく過程や、ベースがオスカー・ペティフォードからポール・チェンバースに変わる発端となった、ベーシストのエアベース事件については「セロニアス・モンクの経歴」に書きました。

その独特さがクセになる セロニアス・モンクの生涯(後編)
セロニアス・モンク(Thelonious  Monk 1917年~1982年)の生涯、後編(ニカに出会ってから晩年まで)です。音楽活動が活発化するいっぽう、双極性障害で徐々に精神状態が悪くなり、晩年の6年間はピアノに触れることもできなくなりました。

ソニー・ロリンズとセロニアス・モンクの組み合わせで「セロニアス・モンク & ソニー・ロリンズ(Thelonious Monk & Sonny Rollins)」というアルバムもあって、こちらもおすすめです。

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バグズ・グルーブ(Bags Groove) 1957年

マイルス・デイヴィス名義の超有名アルバム。

ソニー・ロリンズが作った超有名曲が「オレオ(Oleo)」、 「エアジン(Airegin)」、 「ドキシー(Doxy)」と3曲も入ってます。

なので、ソニー・ロリンズ色が濃く感じられるアルバムです。

メンバーは、トランペットのマイルス・デイヴィス(Miles Davis)、ヴィブラフォンのミルト・ジャクソン(Milt Jackson)、ピアノのホレス・シルヴァー(Horace Silver)、1曲目と2曲目だけセロニアス・モンク(Thelonious Monk)、ベースのパーシー・ヒース(Percy Heath)、ドラムのケニー・クラーク(Kenny Clarke)

ザッツ・ヒム(That’s Him) 1957年

アビー・リンカーン(Abbey Lincoln)名義のアルバム。

1960年~1970年まで結婚していたマックス・ローチとこの時点で交際していたかどうかは知りませんが、心なしかアビー・リンカーン(Abbey Lincoln)の声が幸せそうに聞こえます。

バックのメンバーが、このままインストのレコーでイングしてもいいくらいのオールスター集団で超豪華。

ジョン・コルトレーン(John Coltrane)ジョニー・ハートマン(Johnny Hartman)とレコーディングしてヴォーカルのバックでもその力量が色あせないところを見せつけましたが、ソニー・ロリンズだってヴォーカルの合間に、すごいお仕事なさってます。

メンバーは、ボーカルのアビー・リンカーン(Abbey Lincoln)、トランペットのケニー・ドーハム(Kenny Dorham )、ピアノのウィントン・ケリー(Wynton Kelly)、ドラムのマックス・ローチ(Max Roach)、ベースのポール・チェンバース(Paul Chambers)

ただし途中で大酒のみのポール・チェンバース(Paul Chambers)が泥酔したため、10曲目の「ドント・エクスプレイン(Don’t Explain)」は、ピアノのウィントン・ケリー(Wynton Kelly)がベースを弾いています。

その分、ポール・チェンバースのギャラは引かれて、ウィントン・ケリーのギャラに上乗せされたのでしょうか(笑)

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ジ・アメイジング・バド・パウエルVol.1(The Amazing Bud Powell Vol.1)1951年

バド・パウエル(Bud Powell)名義のアルバム。1951年にリリースされた後、1955に収録曲を若干変更して再リリースされました。

↓定かではありませんが、1951年版と1955年版の両方の曲目を収録しているっぽいです。

メンバーはピアノのバド・パウエル(Bud Powell)、トランペットのファッツ・ナヴァロ (Fats Navarro )、ベースのトミー・ポッター(Tommy Potter)とカーリー・ラッセル(Curly Russell)、ドラムのロイ・ヘインズ(Roy Haynes)とマックス・ローチ(Max Roach)

ソニー・ロリンズ自身もレジェンドですが、ロリンズのアルバムに参加するメンバーもレジェンドぞろい。

贅沢なアルバムが多いかも。

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(後編)に続きます。

ソニー・ロリンズがサイドマンで参加したアルバム(後編)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)がサイドマンとして参加した、他人名義のアルバム(後編)です。ビバップの巨匠たちとのアルバムや、ローリング・ストーンズのアルバムなど。

ソニー・ロリンズの名盤のご紹介はこちら。

(上巻)

力強くおおらかなサックス ソニー・ロリンズの名盤(上巻)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の名盤のご紹介(上巻)です。名盤と言われるアルバムの中から、特に有名だと思われるアルバムを。ビバップの巨匠たちとのアルバムも。

(下巻)

力強くおおらかなサックス ソニー・ロリンズの名盤(中巻)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の名盤ご紹介(中巻)です。スタン・ゲッツよりも前に制作されたボサノヴァをジャズに取り入れたアルバムや、フリージャズに取り組んだアルバムも。

ソニーロリンズの名曲のご紹介はこちら。

カリプソだけじゃない!親しみやすい曲が多いソニー・ロリンズの名曲
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の有名曲やおすすめの曲。「セント・トーマス(St.Thomas)」は、実はイギリスの古い民謡で、バージン諸島に伝わったものがもとになっているというエピソードについても、ご紹介します。

ソニー・ロリンズの生涯については、こちらに書きました。

前編(幼少時~ちょっとだけ活動休止してシカゴにひっこんだ後、復帰するまで)

演奏が停滞したら隠遁して修行 ソニー・ロリンズの生涯(前編)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)。麻薬やアルコールが蔓延していたころのジャズの世界を生き延び、現在においてもジャズに影響を与え続ける演奏を数多く残したジャズの巨人。そのソニー・ロリンズの経歴の前編。幼少期~ちょっとだけ活動休止してシカゴに引っ込んだ後、復帰するまで。

後編(コードレス・トリオ結成~現在まで)

演奏が停滞したら隠遁して修行 ソニー・ロリンズの生涯(後編)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の生涯、後編(コードレス・トリオ結成~晩年まで)です。有名な3年間の隠遁生活や、その後のようすなどにもふれています。