力強くおおらかなサックス ソニー・ロリンズの名盤(下巻)

ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の名盤のご紹介 下巻です。

(上巻)はこちら。

力強くおおらかなサックス ソニー・ロリンズの名盤(上巻)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の名盤のご紹介(上巻)です。名盤と言われるアルバムの中から、特に有名だと思われるアルバムを。ビバップの巨匠たちとのアルバムも。

(中巻)はこちら。

力強くおおらかなサックス ソニー・ロリンズの名盤(中巻)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の名盤ご紹介(中巻)です。スタン・ゲッツよりも前に制作されたボサノヴァをジャズに取り入れたアルバムや、フリージャズに取り組んだアルバムも。

ソニー・ロリンズの名曲のご紹介はこちら。

カリプソだけじゃない!親しみやすい曲が多いソニー・ロリンズの名曲
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の有名曲やおすすめの曲。「セント・トーマス(St.Thomas)」は、実はイギリスの古い民謡で、バージン諸島に伝わったものがもとになっているというエピソードについても、ご紹介します。
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ソニー・ロリンズの名盤(下巻)

ネクスト・アルバム(Sonny Rollins’ Next Album)1972年

(若い時のシカゴでのプチ引きこもりも入れて)3度目のご隠居生活からの(一般的には2度目のカムバック)復帰作。

1曲目と2曲目では、エレクトリックなサウンドを取り入れ、フュージョンブームを見据えた感じ。

2曲目の「ポインシアナ(Poinciana)」では、ソプラノサックスを吹いています。

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メンバーは、ピアノ&エレクトリックピアノのジョージ・ケイプルス(George Cables)、ベース&エレクトリックベースのボブ・クランショウ(Bob Cranshaw)、ドラムは1曲目と4曲目がジャック・ディジョネット(Jack DeJohnette)、2曲目、3曲目、5曲目が デヴィッド・リー(David Lee)、パーカッションのアーサー・ジェンキンス(Arthur Jenkins)

イージー・リヴィング(Easy Living)1977年

ソニー・ロリンズがフュージョンに、がっつりと取り組んだアルバム。

1曲目にスティヴィー・ワンダーの「可愛いアイシャ(Isn’t She Lovely)」を収録。

メンバーは、ピアノ&エレトリックピアノのジョージ・デューク(George Duke)、ギターは1曲目と2曲目がチャールス・イカルス・ジョンソン(Charles Icarus Johnson)、エレクトリックベースは2~4曲目と6曲目がポール・ジャクソン(Paul Jackson)、1曲目がバイロン・ミラー(Byron Miller)、ドラムのトニー・ウィリアムス(Tony Williams)、コンガ&パーカッションのビル・サマーズ(Bill Summers)

若干17歳でマイルス・デイヴィスのバンドに参加して、一時はジャズとロックを行き来するかのようなドラムを叩いていたトニー・ウイリアムスと、ジャズのみならずソウル、ファンク、ポップスと幅広い分野で活躍したジョージ・デュークが、ソニー・ロリンズと作り上げるフュージョンは、聴きごたえたっぷり。

気持ちよさそうにブロウする、ソニー・ロリンズを楽しめるアルバムです。

ザ・ソロ・アルバム(The Solo Album)1985年

ソニー・ロリンズの最も輝かしいアルバムの1つ、とも評されたアルバム。

1985年ニューヨーク近代美術館で、1時間近く無伴奏のサックスソロを演奏。

そのときのライブ盤。

ジャズに恋して( Falling In Love With Jazz) 1989年

全体的にポップな感じが少し漂うので、物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、こういう普通のこともちゃんとできてソニー・ロリンズ色も出せるところにすごさがあると思います。

1曲目「フォー・オール・ウィ・ノゥ(For All We Know)」の、ブランフォード・マルサリスのテナーサックスとの息の合った細かい掛け合いがよいです。

メンバーは、1曲目と5曲目にテナーサックスのブランフォードマルサリス(Branford Marsalis)、4、6、7曲目にトロンボーンのクリフトン・アンダーソン(Clifton Anderson)、1、5曲目にピアノのトミー・フラナガン(Tommy Flanagan)、2~4、6、7曲目にピアノのマーク・ソスキン(Mark Soskin)、2~4、6、7曲目にエレクトリックベースのボブ・クランショー(Bob Cranshaw)、1、5曲目ではエレクトリックベース、2、3曲目ではギター、4、6、7曲目ではエレキギターと活躍したジェローム・ハリス(Jerome Harris)、ドラムは1、5曲目がジェフ・ワッツ (Jeff Watts)で2~4、6、7曲目はジャック・ディジョネット(Jack DeJohnette)

紹介しきれませんでしたが、まだまだ他にも名盤とされるものが、数多くあります。

【初期】

  • 「ワーク・タイム(Work Time)」ー「サキソフォン・コロッサス(Saxophone Colossus)」の半年前に録音して「ショウほど素敵な商売はない(There’s No Business Like Show Business)」などを収録
  • 「ソニー・ロリンズ+4(Sonny Rollins  Plus Four )」ークリフォード・ブラウンやマックス・ローチといったメンバーで制作
  • 「コンテンポラリー・リーダーズ (The Contemporary Leaders)」ー名演と名高い「ハウ・ハイ・ザ・ムーン(How High The Moon)」を収録

【中期&後期】

  • 「ソニー・ロリンズ・イン・コペンハーゲン(Sonny Rollins in Copenhagen)」
  • 「コンプリート・ソニー・ロリンズ・イン・ジャパン(COMPLETE SONNY ROLLINS IN JAPAN)」
  • 「ジーメン(G-Man)」
  • 「ウィザウト・ア・ソング(Without Song) (9.11コンサート)」ー2001年9月の同時多発テロの直後、9月15日のボストン公演のライブ盤
  • 「ソニー・プリーズ(Sonny, Please)」ー自主レーベルから2006年にリリース
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ソニー・ロリンズの名盤のご紹介はこちら。

(上巻)

力強くおおらかなサックス ソニー・ロリンズの名盤(上巻)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の名盤のご紹介(上巻)です。名盤と言われるアルバムの中から、特に有名だと思われるアルバムを。ビバップの巨匠たちとのアルバムも。

(中巻)

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ソニー・ロリンズの名曲はこちら。

カリプソだけじゃない!親しみやすい曲が多いソニー・ロリンズの名曲
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ソニー・ロリンズがサイドマンで参加したアルバム はこちら。

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ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)が、サイドマンとして参加している他人名義のアルバムのご紹介、前編です。マイルス・デイヴィスの超有名アルバムをはじめとして、ヴォーカルものや、セロニアス・モンクや、パド・パウエルのアルバムなど。

ソニー・ロリンズの生涯についてはこちらに書きました。

前編(幼少時~ちょっとだけ活動休止してシカゴにひっこんだ後、復帰するまで)

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ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)。麻薬やアルコールが蔓延していたころのジャズの世界を生き延び、現在においてもジャズに影響を与え続ける演奏を数多く残したジャズの巨人。そのソニー・ロリンズの経歴の前編。幼少期~ちょっとだけ活動休止してシカゴに引っ込んだ後、復帰するまで。

後編(コードレス・トリオ結成~現在まで)

演奏が停滞したら隠遁して修行 ソニー・ロリンズの生涯(後編)
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)の生涯、後編(コードレス・トリオ結成~晩年まで)です。有名な3年間の隠遁生活や、その後のようすなどにもふれています。