スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(番外編)

スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加した、他人名義のアルバム(番外編)です。

スタン・ゲッツもサイドマンとして参加したアルバムが、とても多い人です。

そしてジャズのみならず、ポップス、アメリカンロックの分野でもサイドマンとしてお仕事されています。

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(前編)はこちら。

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(前編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加している、他人名義のアルバムのご紹介の、前編です。 スタン・ゲッツが世に出るきっかけとなった1940年代に出されたアルバムなどをご紹介しています。

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(後編)はこちら。

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(後編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加している、他人名義のアルバムのご紹介の、後編です。 ボブ・ブルックマイヤー、アビー・リンカーン、ハーブ・エリス名義のアルバムに参加しています。
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スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(番外編)

「アット・オペラ・ハウス/エラ・フィッツジェラルド(At The Opera House/ELLA FITZGERALD)」1958年

エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)の名盤と言われているアルバム。

ただ大人数のバンドだし、2曲しか参加していないので、スタン・ゲッツの演奏を堪能するには物足りないかもしれませんが、こういうのにも参加しているよ、ってことで。

スタン・ゲッツは17曲目と18曲目に参加。

(↓Spotifyに登録すれば(無料でも可)フル再生できます)

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1曲目~16曲目のメンバーは、ピアノのオスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)、ギターのハーブ・エリス(Herb Ellis)、ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムのジョー・ジョーンズ。

17曲目と18曲目のメンバーは、ピアノのオスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)、ギターのハーブ・エリス(Herb Ellis)、ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムのコニー・ケイ(Connie Kay)、トランペットのロイ・エルドリッジ(Roy Eldridge)、トロンボーンのJ.J.ジョンソン(J. J. Johnson)、アルトサックスのソニー・スティット(Sonny Stitt)、 テナーサックスのレスター・ヤング(Lester Young)、テナーサックスのイリノイ・ジャケー(Illinois Jacquet)、テナー・サックスのコールマン・ホーキンズ(Coleman Hawkins)、 テナーサックスのフィル・フィリップス(Flip Phillips)

それにしてもスタン・ゲッツが参加している、17曲目と18曲目の管のメンバーが豪華すぎて、めまいがします。

ちなみに「エラ・フィッツジェラルド・シングス・ザ・ブルース(Ella Fitzgerald Sings the Blues) 」でもスタン・ゲッツは1曲だけ「シー・ジャム・ブルース(C-Jam Blues)」で参加しています。

シューア・シング(Schuur Thing ) 1984年

ピアノの弾き語りのスタイルで歌う、ジャズシンガーのダイアン・シューア(Diane Schuur)のアルバム。

スタン・ゲッツは3曲目の「ラブ・ダンス(Love dance)」と、6曲目の「スイングしなけりゃ意味ないね(It Don’t Mean A Thing)」の2曲で参加。

サンバになった「スイングしなけりゃ意味ないね(It Don’t Mean A Thing)」では、スタン・ゲッツがブリブリとご機嫌に吹いてます。


ちなみに、ダイアン・シューア(Diane Schuur)は2014年に「アイ・リメンバー・ユー(I Remember You)」というスタン・ゲッツとフランク・シナトラ(Frank Sinatra)に捧げるアルバムを制作しています。

全体的にシンセサイザーを多用して、ポップスよりな仕上がりになっていますが、発売された当初は耳にタコができるくらいよく聴きました。

 

これらのほかにも、ジャズシンガーのヘレン・メリル(Helen Merrill)の1989年のアルバム「ジャスト・フレンズ(Just Friends)」はスタン・ゲッツをフィーチャしたものですし、トニー・ベネットの1964年のアルバム「ジャズ(Jazz)」や、元ジャズシンガーで今は宝飾デザイナーをしている笠井 紀美子さんの1975年のアルバム「ディス・イズ・マイ・ラヴ(This Is My Love )」にも参加しています。

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おまけ(ポップス界へ出稼ぎに出たスタンゲッツ)

エヴリシング・バット・ザ・ガール(Everything But The Girl)という2人組のイギリスのポップスのユニットの1990年にリリースされたアルバム「ザ・ランゲージ・オブ・ライフ(The Language of Life)」

ここでも1曲だけ「ザ・ロード(The Road)」という曲で、スタン・ゲッツが吹いています。

クールなポップスに、クールなスタン・ゲッツの音色が、よくマッチしています。

ドゥービー・ブラザーズにも一時在籍して、ソロになってからも数々のヒットを飛ばしたマイケル・マクドナルド(Michael McDonald)の1990年のアルバム「テイク・イット・トゥ・ハート(Take It to Heart )」でも1曲だけ「ユー・ショウ・ミー(You Show Me)」という曲で参加。

「コパカバーナ( Copacabana )」のヒット曲を持つバリー・マニロウ(Barry Manilow)の1987年のアルバム「スイング・ストリート(Swing Street) 」でも1曲「サマー・タイム(Summertime)」に参加。

歌っているのはダイアン・シューア(Diane Schuur)とバリー・マニロウ(Barry Manilow)。

スタン・ゲッツのサックスが曲中にからみまくります。

ロックバンドのヒューイ・ルイス&ニュース(Huey Lewis and the News)の1988年のアルバム「スモール・ワールド(Small World)」でも1曲参加。


アメリカンロックにまで進出!

どんな分野でも、スタン・ゲッツのクールジャズは健在なのが、すごいところ。

そして違和感を感じさせません。

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スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(前編)はこちら。

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(前編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加している、他人名義のアルバムのご紹介の、前編です。 スタン・ゲッツが世に出るきっかけとなった1940年代に出されたアルバムなどをご紹介しています。

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(後編)はこちら。

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(後編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加している、他人名義のアルバムのご紹介の、後編です。 ボブ・ブルックマイヤー、アビー・リンカーン、ハーブ・エリス名義のアルバムに参加しています。

スタン・ゲッツの名盤のご紹介はこちら。

(前編)

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(前編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤(前編)です。特に有名と思われる3枚のアルバムとをご紹介しています。

(後編)

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(後編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤の後編です。ボストンのジャズクラブ、ストーリーヴィルでのライブ盤や、ディジー・ガレスピーや、J.J.ジョンソンとの共作など。

(番外編)

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(番外編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤、番外編です。ジェリー・マリガンとのアルバムでは、バリトンサックスを吹くスタン・ゲッツを聴けます。他にもチェット・ベイカーや、若き日のチックコリアと一緒に演奏したものや、フュージョンに挑戦したものなど。

スタン・ゲッツ の生涯については、こちらに書きました。

麻薬と酒とボサノヴァとジャズ スタン・ゲッツの生涯(前編)
スタン・ゲッツ。テナーサックスプーレーヤー。クールジャズの代表格で、ジャズにボサノバを取り入れた第一人者。その生涯は、ドラッグとアルコールの影響で破滅型ジャズメンの王道をいくものでした。スタン・ゲッツのバイオグラフィー(経歴)の前編です。

気難し屋スタン・ゲッツのエピソードについてはこちら。

あの名盤では共演者と険悪に 気難し屋スタン・ゲッツのエピソード
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の数々のエピソード。名盤「ゲッツ/ジルベルト」(Getz/Gilberto)」のレコーディングではスタン・ゲッツとジョアン・ジルベルト(João Gilberto)は険悪に。他にもエピソードにことかきません。