スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)は、活動期間が長くて働き者?だったので、レコーディングの数が多く、名盤とされるアルバムも多いです。
前編、後編でおさまりきれなかったので、番外編も作成しました。
スタン・ゲッツの名盤(前編)はこちら。
(後編)はこちら。
スタン・ゲッツの名盤(番外編)
スタン・ゲッツ・ミーツ・ジェリー・マリガン(Stan Gets Meets Gerry Mulligan)1957年
バリトンサックスといえば、ジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)ですが、このアルバムではスタン・ゲッツもバリトンサックスに挑戦しています。
このアルバムでは、1曲目~3曲目はスタン・ゲッツがバリトンサックスを吹いて、ジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)がテナーサックスを吹いてます。
「ねえ、ちょっとそれ吹かせてくれへん?」
なんて感じで、お互いの楽器を交換しちゃったんでしょうか。
(↓Spotifyに登録すれば(無料でも可)フル再生できます)
メンバーは、4曲目~8曲目までのバリトンサックス&1曲目~3曲目までのテナーサックスをジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)、ピアノのルー・レビー(Lou Levy)、ベースのレイ・ブラウン、ドラムのスタン・レベイ(Stan Levey )
チェット・ベイカー&スタン・ゲッツ・ザ・ストックホルム・コンサート( Chet Baker&Stan Getz The Stockholm Concerts) 1983年
3曲目からチェット・ベイカー(Chet Baker)のヴォーカルとトランペットが入ります。
気難し屋で、ときに意地悪にもなるスタン・ゲッツがめずらしく、ソフトな歌声とトランペットのチェット・ベイカーに合わせてか、若干いつもよりソフトめに演奏してるような気がして、演奏にやさしさを感じてしまいます。
メンバーは、ピアノのジム・マクニーリィー(Jim McNeely)、ベースのジョージ・ムラーツ(George Mraz)、ドラムのビクター・ルイス(Victor Lewis) 、ヴォーカルとトランペットのチェット・ベイカー(Chet Baker)
このアルバムに関しては名演奏をというよりは、2人が作り出すリラックスした上質なジャズといった雰囲気を楽しむアルバムなんじゃないかと思います。
ゆったりとくつろいだ気分で聴ける、アルバムです。
スウィート・レイン(Sweet Rain)1967年
まだマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のバンドに入る前の、若き日のチック・コリア(Chick Corea)が参加。
今では大御所のチック・コリアの初々しさに、興味津々になってしまうアルバム。
チック・コリア(Chick Corea)のピアノのサウンドに色付けされた、スタン・ゲッツのサックスが新鮮に響きます。
メンバーは、ピアノのチック・コリア(Chick Corea)、ベースのロン・カーター(Ron Carter )、ドラムのグレイデイ・テイト(Grady Tate)
キャプテン・マーヴェル(Captain Marvel ) 1974年
1970年代のフュージョンブームにのって、スタン・ゲッツもフュージョンのアルバムを作成しました。
ただこのアルバムに対しては、スタン・ゲッツの演奏に戸惑いを感じる人もいて、賛否両論あります。
でも、そういう先入観なしに、スタン・ゲッツがチャレンジした結果を、1度聴いてみることをおすすめします。
アルバム「キャプテン・マーヴェル(Captain Marvel)」のメンバーは、ピアノのチック・コリア(Chick Corea )、ベースのスタンリー・クラーク(Stanley Clarke)、パーカッションのアイアート・モレイラ(Airto Moreira)、ドラムのトニー・ウイリアムス(Tony Williams)
賛否両論なアルバムですが、私はそんなに悪くないと思ってます。
スタン・ゲッツのフュージョンって、特に違和感もないよう感じます。
スタン・ゲッツの名盤(前編)はこちら。
(後編)はこちら。
スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバムはこちら。
(前編)
(後編)
(番外編)
スタン・ゲッツ の生涯につていはこちらに書きました。
気難し屋スタン・ゲッツのエピソードについてはこちら。