ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(番外編)

スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)は、活動期間が長くて働き者?だったので、レコーディングの数が多く、名盤とされるアルバムも多いです。

前編、後編でおさまりきれなかったので、番外編も作成しました。

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スタン・ゲッツの名盤(前編)はこちら。

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(前編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤(前編)です。特に有名と思われる3枚のアルバムとをご紹介しています。

(後編)はこちら。

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(番外編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤、番外編です。ジェリー・マリガンとのアルバムでは、バリトンサックスを吹くスタン・ゲッツを聴けます。他にもチェット・ベイカーや、若き日のチックコリアと一緒に演奏したものや、フュージョンに挑戦したものなど。

スタン・ゲッツの名盤(番外編)

スタン・ゲッツ・ミーツ・ジェリー・マリガン(Stan Gets Meets Gerry Mulligan)1957年

バリトンサックスといえば、ジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)ですが、このアルバムではスタン・ゲッツもバリトンサックスに挑戦しています。

このアルバムでは、1曲目~3曲目はスタン・ゲッツがバリトンサックスを吹いて、ジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)がテナーサックスを吹いてます。

「ねえ、ちょっとそれ吹かせてくれへん?」

なんて感じで、お互いの楽器を交換しちゃったんでしょうか。

(↓Spotifyに登録すれば(無料でも可)フル再生できます)

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メンバーは、4曲目~8曲目までのバリトンサックス&1曲目~3曲目までのテナーサックスをジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)、ピアノのルー・レビー(Lou Levy)、ベースのレイ・ブラウン、ドラムのスタン・レベイ(Stan Levey )

チェット・ベイカー&スタン・ゲッツ・ザ・ストックホルム・コンサート( Chet Baker&Stan Getz The Stockholm Concerts) 1983年

3曲目からチェット・ベイカー(Chet Baker)のヴォーカルとトランペットが入ります。

気難し屋で、ときに意地悪にもなるスタン・ゲッツがめずらしく、ソフトな歌声とトランペットのチェット・ベイカーに合わせてか、若干いつもよりソフトめに演奏してるような気がして、演奏にやさしさを感じてしまいます。


メンバーは、ピアノのジム・マクニーリィー(Jim McNeely)、ベースのジョージ・ムラーツ(George Mraz)、ドラムのビクター・ルイス(Victor Lewis) 、ヴォーカルとトランペットのチェット・ベイカー(Chet Baker)

このアルバムに関しては名演奏をというよりは、2人が作り出すリラックスした上質なジャズといった雰囲気を楽しむアルバムなんじゃないかと思います。

ゆったりとくつろいだ気分で聴ける、アルバムです。

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スウィート・レイン(Sweet Rain)1967年

まだマイルス・デイヴィス(Miles  Davis)のバンドに入る前の、若き日のチック・コリア(Chick Corea)が参加。

今では大御所のチック・コリアの初々しさに、興味津々になってしまうアルバム。

チック・コリア(Chick Corea)のピアノのサウンドに色付けされた、スタン・ゲッツのサックスが新鮮に響きます。


メンバーは、ピアノのチック・コリア(Chick Corea)、ベースのロン・カーター(Ron Carter )、ドラムのグレイデイ・テイト(Grady Tate)

キャプテン・マーヴェル(Captain Marvel ) 1974年

1970年代のフュージョンブームにのって、スタン・ゲッツもフュージョンのアルバムを作成しました。

ただこのアルバムに対しては、スタン・ゲッツの演奏に戸惑いを感じる人もいて、賛否両論あります。

でも、そういう先入観なしに、スタン・ゲッツがチャレンジした結果を、1度聴いてみることをおすすめします。


アルバム「キャプテン・マーヴェル(Captain Marvel)」のメンバーは、ピアノのチック・コリア(Chick Corea )、ベースのスタンリー・クラーク(Stanley Clarke)、パーカッションのアイアート・モレイラ(Airto Moreira)、ドラムのトニー・ウイリアムス(Tony Williams)

賛否両論なアルバムですが、私はそんなに悪くないと思ってます。

スタン・ゲッツのフュージョンって、特に違和感もないよう感じます。

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スタン・ゲッツの名盤(前編)はこちら。

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(前編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤(前編)です。特に有名と思われる3枚のアルバムとをご紹介しています。

(後編)はこちら。

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(後編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤の後編です。ボストンのジャズクラブ、ストーリーヴィルでのライブ盤や、ディジー・ガレスピーや、J.J.ジョンソンとの共作など。

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバムはこちら。

(前編)

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(前編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加している、他人名義のアルバムのご紹介の、前編です。 スタン・ゲッツが世に出るきっかけとなった1940年代に出されたアルバムなどをご紹介しています。

(後編)

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(後編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加している、他人名義のアルバムのご紹介の、後編です。 ボブ・ブルックマイヤー、アビー・リンカーン、ハーブ・エリス名義のアルバムに参加しています。

(番外編)

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(番外編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加した、他人名義のアルバム(番外編)です。エラフィッツジェラルドやダイアン・シューアの名盤、そしてロックバンドやポップスのシンガーの数々のアルバムにも参加しています。

スタン・ゲッツ の生涯につていはこちらに書きました。

麻薬と酒とボサノヴァとジャズ スタン・ゲッツの生涯(前編)
スタン・ゲッツ。テナーサックスプーレーヤー。クールジャズの代表格で、ジャズにボサノバを取り入れた第一人者。その生涯は、ドラッグとアルコールの影響で破滅型ジャズメンの王道をいくものでした。スタン・ゲッツのバイオグラフィー(経歴)の前編です。

気難し屋スタン・ゲッツのエピソードについてはこちら。

あの名盤では共演者と険悪に 気難し屋スタン・ゲッツのエピソード
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の数々のエピソード。名盤「ゲッツ/ジルベルト」(Getz/Gilberto)」のレコーディングではスタン・ゲッツとジョアン・ジルベルト(João Gilberto)は険悪に。他にもエピソードにことかきません。