ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(前編)

スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤のご紹介、前編です。

(後編)はこちら。

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(後編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤の後編です。ボストンのジャズクラブ、ストーリーヴィルでのライブ盤や、ディジー・ガレスピーや、J.J.ジョンソンとの共作など。

(番外編)はこちら。

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(番外編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤、番外編です。ジェリー・マリガンとのアルバムでは、バリトンサックスを吹くスタン・ゲッツを聴けます。他にもチェット・ベイカーや、若き日のチックコリアと一緒に演奏したものや、フュージョンに挑戦したものなど。
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スタン・ゲッツの名盤(前編)

私の独断と偏見で乱暴な見解かもしれませんが、スタン・ゲッツのアルバムで超有名なのはジャズにボサノヴァを持ち込んだアルバム「ゲッツ/ジルベルト(Getz/Gilberto)」

「ゲッツ/ジルベルト(Getz/Gilberto)」と同じくらい有名か、その次くらいに有名で、スタンダード曲が多くて初心者におすすめのアルバムが「スタン・ゲッツ・プレイズ(Stan Getz Plays)」

「ピープル・タイム(People time)」は知っている人は知っている有名盤、ぜひ1度は聴くべき名盤だと思います。

(「ゲッツ/ジルベルト(Getz/Gilberto)」より前に、ギターのチャーリー・バード(Charlie Byrd)とボサノヴァに取り組んだ「ジャズ・サンバ(Jazz Samba)」もおすすめです)

スタン・ゲッツ・プレイズ(Stan Getz Plays)1952年

ごくごくオーソドックスなジャズを、変にこね回さずにストレートに演奏している印象を受けるアルバム。

名盤としてあげられることも多いし、スタン・ゲッツの最初の1枚としても最適かと思います。

ちなみにジャケット写真で、スタン・ゲッツのほほにキスしようとしている男の子は、スタン・ゲッツと最初の妻の間の息子、スティーヴ君。

(↓Spotifyに登録すれば(無料でも可)フル再生できます)

Listening is everything
Spotifyは数千万の楽曲とポッドキャストを楽しめるオーディオストリーミングプラットフォームです。

メンバーは、ギターのジミー・レイニー(Jimmy Raney)、ピアノのデューク・ジョーダン(Duke Jordan)、ベースのビル・クロウ(Bill Crow) 。

ビル・クロウ(Bill Crow)はスタン・ゲッツとよく組んでいたベーシストですが、エッセイストとしての才能もあって、いろんなジャズの大御所たちのことを書いています。

これが本当に読み物として面白いです。

ビル・クロウ(Bill Crow)の書いた本、「さよならバードランド」と「ジャズ・アネクドーツ(Jazz Anecdotes)」についてはこちらに書きました。

ジャズメンの成長とジャズの衰退を読む「さよならハードランド」
「さよならバードランド」。ジャズのベーシスト、ビルクロウが、自己がジャズメンになるまでにどんな勉強をして、どんな風に仕事を得ていったかを中心に、出会ったジャズメンたちのエピソードと、老舗ジャズクラブ「バードランド」の衰退も描かれます。
ジャズメンたちのエピソードが満載「ジャズ・アネクドーツ」
ジャズのベーシスト、ビル・クロウが書いた「ジャズ・アネクドーツ」。リアルなジャズメンたちのエピソードが満載。ジャズファンにはたまらない一冊です。村上春樹さんの訳も、ジャズを感じさせる文章となっています。ジャズをより理解するためにもおすすめの本です。

ビル・クロウ(Bill Crow)本人については、こちら。

作家としても活躍したベーシスト ビル・クロウが参加したアルバム
村上春樹さんが訳した「ジャズ・アネクドーツ」や「さよならバードランド」も書いた、作家としての才能も持つジャズメン、ベーシストのビル・クロウ(Bill Croe)の紹介です。彼が参加しているアルバムや曲の紹介も視聴できます。

1955年にプレステージからリリースされた「スタン・ゲッツ・カルテット(Stan Getz Quartets)」も、この系統のアルバムで人気が高いです。

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ゲッツ/ジルベルト(Getz/Gilberto) 1964年

ボサノヴァジャズというカテゴリーだと、スタン・ゲッツは1962年にリリースのチャーリー・バード(Charlie Byrd)と「ジャズ・サンバ(Jazz Samba)」というアルバムも制作しています。

「ジャズ・サンバ(Jazz Samba)」も、とてもよいアルバムだと思うし、人気も高いです。

どちらを選ぶか迷うところですが、やはりここはボサノヴァ発祥の地ブラジルからジョアン・ジルベルト(João Gilberto)とアントニオ・カルロス・ジョビン(Antônio Carlos  Jobim)を迎えた「ゲッツ/ジルベルト(Getz/Gilberto)」を選びたいと思います。

メンバーはギター&ヴォーカルのジョアン・ジルベルト(João Gilberto)、ピアノのアントニオ・カルロス・ジョビン(Antônio Carlos  Jobim)、ベースのトミー・ウィリアムス( Tommy Williams )、ドラム&パンデイロ(ブラジルのタンバリン)のミルトン・バナナ(Milton Banana)。

ジョアン・ジルベルト(João Gilberto)の当時の奥さんで、シンガーとしては無名だったアストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)が2曲歌ってブレイクしました。

気難し屋のスタン・ゲッツと、異常なまでの完璧主義者のジョアン・ジルベルト(João Gilberto)は気が合うはずもなく、レコーディング中の2人は険悪だったようです。

そのためかライブ盤「ゲッツ/ジルベルト(Getz/Gilberto) #2」では、2人とも別々のバンドを従えての演奏で、共演部分はごくわずかです。

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この「ゲッツ/ジルベルト(Getz/Gilberto)」のレコーディングで、スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルト(João Gilberto)の険悪なムードと、2人を取り持とうとした?アントニオ・カルロス・ジョビン(Antônio Carlos  Jobim)の奮闘については、「スタン・ゲッツのエピソードたち」に書きました。

あの名盤では共演者と険悪に 気難し屋スタン・ゲッツのエピソード
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の数々のエピソード。名盤「ゲッツ/ジルベルト」(Getz/Gilberto)」のレコーディングではスタン・ゲッツとジョアン・ジルベルト(João Gilberto)は険悪に。他にもエピソードにことかきません。
ピープル・タイム(PEOPLE TIME(Live at Cafe Montmartre))1991年

がんを患ったスタン・ゲッツの、亡くなる3か月前のライブ盤。

スタン・ゲッツのサックスと相性ばっちりな、ピアノのケニー・バロン(Kenny Barron)とのデュオ。

ピアノとのデュオだと「スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス(Stan Getz&Bill Evans)」というアルバムもあって、これも人気が高いです。


このとき、スタン・ゲッツの体調の悪さは一目瞭然で、1曲演奏を終えるごとに肩で息をしていたそうですが、演奏を聴いている限り、そんな状態だったとは信じられません。

亡くなる3か月前ですが、まったく体調の悪さを感じさせない名演です。

スタン・ゲッツのアルバムで、私はこのアルバムが一番好きで

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後編に続きます。

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(後編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤の後編です。ボストンのジャズクラブ、ストーリーヴィルでのライブ盤や、ディジー・ガレスピーや、J.J.ジョンソンとの共作など。

スタン・ゲッツの名盤(番外編)はこちら。

ソフトな音色のクールジャズ スタン・ゲッツの名盤(番外編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の名盤、番外編です。ジェリー・マリガンとのアルバムでは、バリトンサックスを吹くスタン・ゲッツを聴けます。他にもチェット・ベイカーや、若き日のチックコリアと一緒に演奏したものや、フュージョンに挑戦したものなど。

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバムはこちら。

スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(前編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加している、他人名義のアルバムのご紹介の、前編です。 スタン・ゲッツが世に出るきっかけとなった1940年代に出されたアルバムなどをご紹介しています。
スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(後編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加している、他人名義のアルバムのご紹介の、後編です。 ボブ・ブルックマイヤー、アビー・リンカーン、ハーブ・エリス名義のアルバムに参加しています。
スタン・ゲッツがサイドマンで参加したアルバム(番外編)
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)がサイドマンとして参加した、他人名義のアルバム(番外編)です。エラフィッツジェラルドやダイアン・シューアの名盤、そしてロックバンドやポップスのシンガーの数々のアルバムにも参加しています。

スタン・ゲッツ  の生涯についてはこちらに書きました。

麻薬と酒とボサノヴァとジャズ スタン・ゲッツの生涯(前編)
スタン・ゲッツ。テナーサックスプーレーヤー。クールジャズの代表格で、ジャズにボサノバを取り入れた第一人者。その生涯は、ドラッグとアルコールの影響で破滅型ジャズメンの王道をいくものでした。スタン・ゲッツのバイオグラフィー(経歴)の前編です。

気難し屋スタン・ゲッツのエピソードについてはこちら。

あの名盤では共演者と険悪に 気難し屋スタン・ゲッツのエピソード
スタン・ゲッツ(Stan Getz 1927年~1991年)の数々のエピソード。名盤「ゲッツ/ジルベルト」(Getz/Gilberto)」のレコーディングではスタン・ゲッツとジョアン・ジルベルト(João Gilberto)は険悪に。他にもエピソードにことかきません。