ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1930年~)がサイドマンとして参加した他人名義のアルバムで、名盤と呼ばれているものを中心にご紹介します。
ソニーロリンズの名曲のご紹介はこちら。
名盤(上巻)はこちら。
名盤(下巻)はこちら。
ソニー・ロリンズがサイドマンで参加したアルバム(前編)
ブリリアント・コーナーズ( Brilliant Corners) 1957年
セロニアス・モンク(Thelonious Monk)名義のアルバム。
難解で複雑な展開の曲が多く、参加ミュージシャンがナーバスになったり、険悪になったり、制作過程は大変だったようです。
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メンバーは、アルトサックスのアーニー・ヘンリー(Ernie Henry)、トランペットのクラーク・テリー(Clark Terry)、ベースのオスカー・ペティフォード(Oscar Pettiford)とポール・チェンバース(Paul Chambers)、ドラムのマックス・ローチ(Max Roach)
このアルバムのレコーディングでの参加ミュージシャンたちとモンクが険悪になっていく過程や、ベースがオスカー・ペティフォードからポール・チェンバースに変わる発端となった、ベーシストのエアベース事件については「セロニアス・モンクの経歴」に書きました。
ソニー・ロリンズとセロニアス・モンクの組み合わせで「セロニアス・モンク & ソニー・ロリンズ(Thelonious Monk & Sonny Rollins)」というアルバムもあって、こちらもおすすめです。
バグズ・グルーブ(Bags Groove) 1957年
マイルス・デイヴィス名義の超有名アルバム。
ソニー・ロリンズが作った超有名曲が「オレオ(Oleo)」、 「エアジン(Airegin)」、 「ドキシー(Doxy)」と3曲も入ってます。
なので、ソニー・ロリンズ色が濃く感じられるアルバムです。
メンバーは、トランペットのマイルス・デイヴィス(Miles Davis)、ヴィブラフォンのミルト・ジャクソン(Milt Jackson)、ピアノのホレス・シルヴァー(Horace Silver)、1曲目と2曲目だけセロニアス・モンク(Thelonious Monk)、ベースのパーシー・ヒース(Percy Heath)、ドラムのケニー・クラーク(Kenny Clarke)
ザッツ・ヒム(That’s Him) 1957年
アビー・リンカーン(Abbey Lincoln)名義のアルバム。
1960年~1970年まで結婚していたマックス・ローチとこの時点で交際していたかどうかは知りませんが、心なしかアビー・リンカーン(Abbey Lincoln)の声が幸せそうに聞こえます。
バックのメンバーが、このままインストのレコーでイングしてもいいくらいのオールスター集団で超豪華。
ジョン・コルトレーン(John Coltrane)もジョニー・ハートマン(Johnny Hartman)とレコーディングしてヴォーカルのバックでもその力量が色あせないところを見せつけましたが、ソニー・ロリンズだってヴォーカルの合間に、すごいお仕事なさってます。
メンバーは、ボーカルのアビー・リンカーン(Abbey Lincoln)、トランペットのケニー・ドーハム(Kenny Dorham )、ピアノのウィントン・ケリー(Wynton Kelly)、ドラムのマックス・ローチ(Max Roach)、ベースのポール・チェンバース(Paul Chambers)
ただし途中で大酒のみのポール・チェンバース(Paul Chambers)が泥酔したため、10曲目の「ドント・エクスプレイン(Don’t Explain)」は、ピアノのウィントン・ケリー(Wynton Kelly)がベースを弾いています。
その分、ポール・チェンバースのギャラは引かれて、ウィントン・ケリーのギャラに上乗せされたのでしょうか(笑)
ジ・アメイジング・バド・パウエルVol.1(The Amazing Bud Powell Vol.1)1951年
バド・パウエル(Bud Powell)名義のアルバム。1951年にリリースされた後、1955に収録曲を若干変更して再リリースされました。
↓定かではありませんが、1951年版と1955年版の両方の曲目を収録しているっぽいです。
メンバーはピアノのバド・パウエル(Bud Powell)、トランペットのファッツ・ナヴァロ (Fats Navarro )、ベースのトミー・ポッター(Tommy Potter)とカーリー・ラッセル(Curly Russell)、ドラムのロイ・ヘインズ(Roy Haynes)とマックス・ローチ(Max Roach)
ソニー・ロリンズ自身もレジェンドですが、ロリンズのアルバムに参加するメンバーもレジェンドぞろい。
贅沢なアルバムが多いかも。
(後編)に続きます。
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(上巻)
(下巻)
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ソニー・ロリンズの生涯については、こちらに書きました。
前編(幼少時~ちょっとだけ活動休止してシカゴにひっこんだ後、復帰するまで)
後編(コードレス・トリオ結成~現在まで)