アート・ブレイキー(Art Blakey、1919年~1990年)や、ジャズ・メッセンジャーズ名義のアルバムではないのですが、他のジャズメンの有名アルバムで、アート・ブレイキーがサイドマンとして参加しているものをご紹介します。
アート・ブレイキーの生涯については、こちらに書きました。
前編(幼少時からイスラム教に改宗、セロニアス・モンクと共演するまで)
後編(ジャズメッセンジャーズを結成してから晩年まで)
アート・ブレイキーのエピソード
アート・ブレイキー(ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲
アート・ブレイキー(ジャズ・メッセンジャーズ)の名盤
アート・ブレイキーがサイドマンで参加したアルバム
スクール・デイズ(School Days) 1951年~1952年
ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)名義のアルバム。
ジャズ・メッセンジャーズ結成前の、初々しいアート・ブレイキーのプレイが聴けます。
メンバーは、トランペットのディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie )、トロンボーンのJ.J.ジョンソン(J.J. Johnson)、テナーサックスのバド・ジョンソン(Budd Johnson)、ビブラフォン&ピアノのミルト・ジャクソン(Milt Jackson)、ベースのパーシー・ヒース(Percy Heath)、ヴォーカルのジョー・キャロル(Joe Carroll)、ピアノのウィントン・ケリー(Wynton Kelly)、テナーサックスのジョン・コルトレーン(John Coltrane)、ギターのケニー・バレル(Kenny Burrell)、そしてアート・ブレイキー。ミュージシャンたちは入れ替わり立ち代わりの参加で、アートブレイキーは1曲目と9曲目に参加。
ユニーク(The Unique) 1956年
セロニアス・モンク(Thelonious Monk)名義のアルバム。
アート・ブレイキーのドラムとセロニアス・モンクのピアノの相性はばっちりで、2人の共演は多いです。
メンバーはピアノのセロニアス・モンク(Thelonious Monk)、ベースのオスカー・ペティフォード(Oscar Pettiford)、そしてアート・ブレイキー。
演奏スタイルの相性のよさは聴いていて感じるのですが、面倒見がいい親分肌のアート・ブレイキーなので、モンクさんのことも親分肌で面倒見ていたのかなあと想像したりします。
セロニアス・モンクも、アート・ブレイキーとのプレイは居心地がよかったんじゃないかと勝手に思ったりしています。
バグズ・グルーブ(Bags’ Groove) 1957年
「マイルス・デイビス・アンド・モダン・ジャズ・ジャイアンツ(MILES DAVIS AND THE MODERN JAZZ GIANTS)」と同時進行で録音された、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)名義のアルバム。
いわゆる「(クリスマス)ケンカ・セッション」の録音。
(でも言われるほど喧嘩してなくて、友好的なセッションだったんじゃないかとも言われています)
メンバーはトランペットのマイルス・デイビス(Miles Davis) 、ピアノのセロニアス・モンク(Thelonious Monk)、ビブラフォンのミルト・ジャクソン(Milt Jackson) 、ベースのパーシー・ヒース(Percy Heath)、ドラムのケニー・クラーク(Kenny Clarke) 、テナーサックスのソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)、ピアノのホレス・シルバー(Horace Silver)。
ケンカ・セッションについては、こちらに詳しく書きました。
サムシン・エルス(Somethin’ Else) 1958年
キャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley)名義のアルバム。
でも、実質的にはマイルス・デイヴィスのリーダーアルバムで、マイルスがコロンビアと契約中だったため、契約上の問題を回避するために、名目上リーダーはキャノンボール・アダレイと表記したと言われています。
イントロのリフが印象的な超有名演奏バージョンの「枯葉(Autumn Leaves)」収録。
メンバーは、アルトサックスのキャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley、トランペットのマイルス・デイヴィス(Miles Davis)、ピアノのハンク・ジョーンズ(Hank Jones)、ベースのサム・ジョーンズ(Sam Jones)、そしてドラムがアート・ブレイキー。
アート・ブレイキーのドラマーとしての腕前を買われてのことだとは思いますが、なんとなく若手を育てるのがうまいアート・ブレイキーなので、お人柄もよかったのかも、と勝手に思っています。
そのほかにもデクスター・ゴードン(Dexter Gordon )、ソニー・スティット(Sonny Stitt)、ズート・シムズ(Zoot Sims)、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)、、バド・パウエル(Bud Powell)、ミルト・ジャクソン(Milt Jackson)、コールマン・ホーキンズ(Coleman Hawkins)ジミー・スミス(Jimmy Smith)ファッツ・ナヴァロ(Fats Navarro)、などのアルバムにもサイドマンとして参加しています。
ピアニストとして、プロ生活をスタートした後、ドラムに転向したアート・ブレイキー。
ドラマーとしては、遅いスタートだったにも関わらず、これだけのアルバムにサイドマンとして参加できたのは、彼の人柄もさることながら、やはりそれなりの実力があるからだと思います。
長年ジャズ・メッセンジャーズを率いて、若手を育てたことでも、ジャズへの貢献度は計り知れません。
アート・ブレイキーの生涯については、こちらに書きました。
前編(幼少時からイスラム教に改宗、セロニアス・モンクと共演するまで)
後編(ジャズメッセンジャーズを結成してから晩年まで)
アート・ブレイキーのエピソード
アート・ブレイキー(ジャズ・メッセンジャーズ)の名曲
アート・ブレイキー(ジャズ・メッセンジャーズ)の名盤
アート・ブレイキーの練習方法とドラムのスタイル
ジャズ・メッセンジャーズ(Jazz Messengers)出身のミュージシャン